2015年4月7日 (火) 掲載

◎7月25、26日にGLAYライブ、函館アリーナこけら落とし

 函館出身のロックバンド、GLAY(グレイ)は、8月にオープン予定の函館アリーナ(湯川町1)のこけら落としを務めるライブについて、7月25、26日の計2日間行うと発表した。2日間で約8000人を動員予定で、4人の力強いパフォーマンスが、函館を再び熱く盛り上げることになりそうだ。

 ライブの日程は6日正午に、公式ホームページで発表された。

 GLAYは市の要望に応える形で2013年7月に緑の島(大町)で2日間の野外ライブを敢行。豪雨に見舞われながらも、全国各地から約5万人を集めるなど盛況に終わった。昨年9月には宮城県で開かれた大規模コンサートで同アリーナのこけら落としライブを行うと発表していたが、規模や時期までは明言していなかった。8月初めは函館港まつりと重なることから、7月下旬に実施する方向で関係者間で調整を進めていた。

 アリーナは来年3月予定の北海道新幹線開業に照準を合わせ、最大5000人を収容するスポーツとコンベンションの中核施設として建設中。7月中旬をめどに市に引き渡され、ライブの準備に取り掛かる。こけら落としライブはセットの設営などの関係から、各日約4000人規模で行われる見通しだ。

 緑の島に続きアリーナライブの誘致が実現したことに対し、同アリーナを所管する市教委の川村義浩生涯学習部長は「開催日程が決まり、大変うれしい。アリーナの門出を祝う上で最高の取り組みになると考えており、メンバーや関係者の皆さんに感謝申し上げる」と話している。(千葉卓陽)



◎函館山に春到来、カタクリ咲く

 函館山登山コース入り口にある函館山ふれあいセンター周辺で、カタクリが咲き始めた。同センターによると、今年は雪解けが早く、3月が高温だったため、例年より2〜3週間早く見ごろとなっている。周りではキクザキイチゲも白い花を咲かせ、山に春の到来を告げている。

 カタクリはユリ科。山林の中などに生える。花は淡い紫色で大きさは約5㌢。約10㌢の高さから花びらがそり返るように下向きに咲く。低いときや、夜に閉じる。6日は前日の雨が葉に残り、閉じたままの花もあった。約1週間咲き続けた後は花を散らし、種子が地面に落ちる。(山崎純一)



◎自衛官候補生が入隊式

 陸上自衛隊第28普通科連隊(吉原和宏連隊長)は5日、函館駐屯地で2015年度の自衛官候補生課程教育入隊式を開いた。本年度の候補生は31人で、入隊式には来賓や候補生の親族ら計約100人が出席した。

 入隊式は、一人一人の名前を読み上げ、候補生として任命。続いて代表して成田凌真候補生(18)が「名誉と責任を自覚して、日本国憲法と法令を順守し、自衛官として必要な知識と技能の習得に励むことを誓います」と力強く宣誓した。

 吉原連隊長が「若々しく元気あふれる声に函館駐屯地の全隊員がすがすがしさを感じている。それぞれができることを、できる範囲で着実に実行してほしい」と祝辞した。

 6月下旬までの約3カ月間、基礎体力向上や学科などの教育訓練を受けて自衛官となり、7月から道内各駐屯地に配属されて任務に当たる。(小林省悟)


◎新幹線開業に向け二次交通など議論

 道商工会議所連合会(高向巌会頭)と道商工会連合会(荒尾孝司会長)は6日、来年3月の北海道新幹線開業に向け、渡島・桧山管内の商工会議所会頭・商工会会長らとの意見交換会を函館市内のホテルで開いた。関係者約60人が出席し、二次交通や情報共有のあり方などについて議論を交わした。また、JR北海道の担当者は開業直前の試乗会に約3万人程度を招待する方針であることを明らかにした。

 両連合会が1月に締結した包括連携協定に基づく初めての事業。高向会頭は「観光客の受け入れ態勢など、さまざまな課題がある。解決に向けて民間が連携し、新幹線時代を迎えたい」とあいさつした。

 討論に先立ち、管内の商工会議所・商工会を対象とした事前アンケートの結果報告があり、▽2次交通の整備不足▽宿泊施設など受け入れ態勢の不足▽開業イベントなどの連携不足が道南地域の課題として挙げられた。続けて情報提供が行われ、JR北海道の菅野光洋常務は試乗会について「多数のお客様を招待したい」とし、「北陸では3万人の実績があったと聞いており、それに近い形で詳細を検討している」と述べた。

 意見交換会では各商工会議所・商工会の代表者らが現状の取り組みを説明。渡島総合振興局の宮内孝局長は、路線バスの新函館北斗駅乗り入れに向け、協議を進めていることなどを紹介した。

 アドバイザーとして出席した北海道大学公共政策大学院の小磯修二教授は「二次交通の整備は、道の交通体系を見直すという視点でとらえることが必要だ」と強調した。(山田大輔)