2015年5月10日 (日) 掲載

◎ツツジ咲く 初夏彩る

 函館市内では、道路わきに植えられてるさまざまなツツジが色づき始めた。例年より10日ほど早く、まちは初夏の彩りとなっている。

 大型連休が終わり、修学旅行生が増えている西部地区では、観光名所の二十間坂、八幡坂で赤や白などの花が咲いている。基坂は、市旧イギリス領事館周辺で紅色のキリシマツツジ系の花が開き、街路樹の新緑とコントラストを描いている。

 千葉県佐倉市から訪れた会社員、井森隆昭さん(51)は「桜は見られなかったが、きれいな花がたくさんあり、心地良いです」と話していた。(山崎純一)



◎温泉で母の日イベント、風呂に感謝の言葉浮かぶ

 【北斗】母の日にちなみ、天然温泉「七重浜の湯」(七重浜8、松村進支配人)で、「入浴木」にお母さんへの感謝メッセージを書き込んで女性風呂に浮かべる企画「100のありがとう風呂」が開かれている。17日まで。

 「ありがとう風呂」は三重県尾鷲市の風呂屋「熊野古道おわせ」が発祥。全国各地の入浴施設に広がり、七重浜の湯は今回、初めて参加した。

 館内には尾鷲ヒノキを円形に切った入浴木にメッセージを記入するコーナーを設置。9日までに湯船には100個以上の入浴木が浮かんだ。利用者は「ありがとう」「いつまでも元気でいてね」などの言葉や似顔絵が記された入浴木に心を温め、手に取って眺めたり、ヒノキの香を楽しんだりしでいた。訪れた女性は「絵がかわいらしいですね」と話していた。

 問い合わせは同温泉(TEL0138・49・4411)へ。(平尾美陽子)



◎天候不順で野菜高騰、スーパーでセール

 4月中旬まで本州で天候不順が続いた影響で、野菜の高騰が続いている。函館市内のスーパーでは、ハクサイやナスなどが通常の倍の値段に上昇。大手スーパーは野菜の緊急セールなどを行い、頭を悩ます消費者の要望に応えている。

 市農林水産部企画調整課によると、4月のハクサイの市場平均価格は、前年の約2倍となる1㌔155円まで上昇。生育や収穫の遅れで品薄状態となり、キャベツやナスも高値で推移しているという。

 こうした状況に対応するため、ダイエーは9日、「野菜大放出セール」を全国約280店舗で開始。ダイエー上磯店(北斗市七重浜4)では10日まで、8品目の野菜を前週の平均価格より最大で4割程度安い値段で提供する。この日は、開店から多くの客が詰め掛け、目当ての品を次々と買い求めていた。北斗市内の主婦(42)は「早く値段が下がってほしい」とため息をもらしていた。

 イトーヨーカドー函館店(美原1)は、5〜7日に続いて9日も野菜を特価で販売。1玉98円のキャベツは、用意した400玉が開店1時間で完売した。10日はレタスを数量限定で1玉98円で提供する。

 ホクレンショップ函館昭和店(昭和1)は、単価を抑えるため、少量の袋詰やカット商品の品数を増やしている。同店の担当者は「地物の野菜が出てくるまでは、この状態が続くのでは」とみている。(山田大輔)


◎函館市、観光パンフ5年ぶり刷新へ

 函館市は、市が発行する観光パンフレットを5年ぶりに刷新する。2016年3月の北海道新幹線開業に照準を合わせて発行する予定で、総合版とガイドブックの役割を担う2種類を制作。作成業務の企画コンペを実施しており、市は函館の魅力を広く発信し、来函の動機付けにつながる内容の提案を期待している。

 現行の観光パンフ「浪漫函館」は2010年度に制作し、改訂を重ねながら毎年増刷を続けている。新幹線開業により、新たな観光客の掘り起こしが期待されるため、国内観光客に向けた情報を掲載するパンフレットのリニューアルを決めた。

 パンフは市内の観光施設をはじめ、市外でのプロモーション活動や物産展、道の関連施設などで配布。市観光企画課は「インターネットなど観光情報を入手する手段は多様化しているが、ビジュアル化され、手に取りやすい紙媒体の需要は変わっていない」とする。

 モデル観光コースや観光名所の紹介、函館までのアクセス方法などを盛り込むことが条件。総合的な情報を得られる32㌻版と観光客が手に取りやすい16㌻版の2種類を発行。それぞれ5万部、23万部の計28万部の発行を予定する。

 委託料上限額は864万円(税込み)。市のホームページで募集要項や申し込み用紙を配布。20日までにコンペ参加を申し込み、6月9日までに企画提案書を提出。同月中旬に審査会を開き、事業者を決定する。成果品の納期は来年2月29日。

 同課は「新幹線開業を控え、新しい函館のトピックを盛り込んでもらいながら函館の魅力を広く発信できるパンフレットを選定したい」としている。問い合わせは同課(TEL0138・21・3323)へ。(今井正一)