2015年5月22日 (金) 掲載

◎函館アリーナ 工事着々

 8月開設予定の函館アリーナ(湯川町1)で21日、今夏に利用が決まっている関係者らを対象に工事現場の公開が行われた。約20人が参加し、フロアや会議室、エントランスなどのスペースを確認した。

 函館アリーナ建築作業所の若林勉所長によると、作業はあと1割程度を残すところで、今後はメーンとサブアリーナは床の整備が本格化する。現在行われている外壁関係の工事のためにアリーナを覆うように組まれている足場も、約10日前後で外されるという。(山崎純一)



◎ドン・デ・マカロニ 五っしーとコラボ

 函館市五稜郭公園内の野田貸ボート店(野田ゆみこ店主)は4月25日から、マカロニのどん菓子「ドン・デ・マカロニ」(110㌘入り、税込み400円)を販売している。五稜郭のゆるキャラ「五っしー」とコラボレーションしており、観光客らがまとめ買いするなど土産品としても好評だ。

 野田さん(39)が3月、同商品を製造する「やごし本舗」(知内町)の村田優代表(33)と知り合い、初のコラボを企画した。同店限定のパッケージには、五っしーがマカロニを食べている姿が描かれている。

 同商品はマカロニを専用の圧力釜で加熱し、一気に減圧することで膨張。砂糖やバターなどで味付けし、サクサクとした食感でファンも多い。今年1月には、函館出身のロックバンド「GLAY」のTERUさんが紹介したことで人気に火がついた。

 1日で100個近くも売り上げることもある人気ぶりに、野田さんは「五っしーが好きな人もマカロニが好きな人にも評判が良い。相乗効果で両方の知名度も上げていきたい」、村田さんは「多くの人にマカロニを知ってもらえてうれしい」と話している。

 野田貸ボート店の営業は午前9時〜午後5時。(能代俊貴)



◎新函館北斗駅へバス120本…函館バス運行計画

 函館バス(森健二社長)は21日、来年3月の北海道新幹線開業に合わせ、新函館北斗駅へ乗り入れる路線バスを現在の約4倍の120本程度に増やし、併せて新規2路線の運行を開始する計画を明らかにした。同駅と函館市内、道南各地域を結ぶ交通網を整備し、新幹線利用客の利便性を高める狙い。今後関係機関と協議し、新幹線のダイヤ発表後に運行時刻を決定する。

 運行計画によると、同駅と函館市内を結ぶ便は70本増便し、1日約100本を予定。現在、七飯町内を発着点としている70本のバスの起点を同駅に変更する。系統は6種類で、大野新道または国道5号線を経由し、五稜郭や美原、湯の川方面へ向かう。運行時間は、同駅から五稜郭エリアまでが約55分、函館駅前までは約1時間5分を見込む。このほか、函館駅と鹿部、せたな、江差を結ぶ各路線バス合計18本もすべて新函館北斗駅へ乗り入れる。

 新幹線開業と同時に、函館駅と湯の川温泉街を結ぶ快速バスも新たに運行を始める。新函館北斗駅と函館駅を結ぶJRのアクセス列車「はこだてライナー」の発着に合わせて運行。函館駅を出発後、ノンストップで湯の川エリアへ向かい、主要ホテルに停車する。函館湯の川温泉協同組合の河内孝善副理事長は「快速バスの運行は長年の要望だったので、大変喜ばしい」と歓迎する。

 また、昭和営業所を起点とし、美原町内を巡回して新函館北斗駅へ向かう「美原連絡バス」も新設。新幹線を利用する美原地区の住民の利便性向上を図る。

 新幹線で同駅を下車した後の乗り継ぎを巡っては、アクセス列車が最もニーズが高いものの、新幹線の定員731人に対し、アクセス列車は定員441人と、他の交通機関が担う役割は少なくない。函館地区ハイヤー協会は同駅からエリア限定で、定額制タクシーの導入を検討している。

 函館バスの内沢博昭バス事業部次長は「将来にわたって継続可能な2次交通としての路線バスの役割を果たしていきたい」と話している。(山田大輔)


◎議長に佐古氏、副議長に小山氏…函館市議会

 改選後初の第1回函館市議会臨時会が21日開かれた。正副議長選挙で、議長に佐古一夫氏(市政クラブ)、副議長に小山直子氏(民主・市民ネット)を選出。中林重雄、片岡格両副市長が再任したほか、常勤監査委員として山田潤一財務部長の選任に同意。議員選出の監査委員には吉田崇仁氏(市政)、阿部善一氏(民主)を選任した。

 正副議長選挙は全議員30人が投票し、議長選は有効投票29票、無効投票1票で、佐古氏が29票を獲得。副議長選は小山氏が満票の30票を得た。

 就任あいさつで佐古氏は「少子化、高齢社会、人口減少、大間原発といった憂うべき課題が山積している。一つ一つに真摯(しんし)に対応し、結果を出していきたい」と述べた。小山氏は「公平公正な議会運営を心掛ける。市民にわかりやすい議会を目指し、市民生活、福祉の向上に努力する」とした。

 中林、片岡両副市長の選任同意は、議長を除く議員29人による記名採決を実施。中林氏の採決では小野沢猛史氏(市民クラブ)が退席し、有効投票の28票すべてが賛成票、片岡氏は満票の29票で賛意を得た。山田財務部長を常勤監査委員とする人事案に異議はなかった。

 臨時会はこのほか、議会運営委員会と各常任委員会の構成を決めるとともに、本年度一般会計補正予算案など議案を原案通り可決し、閉会した。(今井正一)