2015年5月31日 (日) 掲載

◎ネッツトヨタ函館、試乗車 H5系カラーに

 自動車ディーラーのネッツトヨタ函館(船橋賢一社長)の美原店(函館市美原2)に、北海道新幹線カラーの試乗車2台がお目見えした。6月28日に行われる函館ハーフマラソンに協力し、先導、伴走車としてコースを走ることが決まっており、ランナーや沿道の市民の注目を集めそうだ。

 来年3月の北海道新幹線開業に向けて機運を盛り上げようと企画。新幹線カラーにしたのは人気の「プリウスα(アルファ)」と「ヴィッツ」の2台。デザインは新幹線H5系と同じで、上部がグリーン、中央のラインがパープル、下部はホワイト。特殊なラッピングフィルムを使って仕上げた。

 昨年に続いてハーフマラソンに協力し、今年は新幹線カラーの2台が先導車と審判車を務める。泉亨代(ゆきのり)営業企画課長は「道南以外から参加するランナーも多く、開業のアピールになる。沿道の観客にも喜んでもらえるはず」と話す。地域のイベントなどにも出張が可能で、同社は「希望する自治体や学校があれば積極的に出向きたい」としている。

 また、ハーフマラソンで先導車を務めるプリウスαの当日の燃費を予想するクイズ企画も行い、6月1日から応募を受け付ける。問い合わせは同社(電話0138・46・3131)へ。(松宮一郎)



◎市内小学校で運動会シーズン

 函館市内の小学校では、本格的な運動会シーズンを迎えた。30日には19校で実施し、子どもたちは保護者や地域住民らの声援を受けながら、元気にグラウンドを駆け回っていた。

 この日の函館の最高気温は21・9度。絶好の運動会日和となった。

 函館柏野小(戸澤和彦校長、児童378人)では、午前8時45分から同小グラウンドで行った。開会式では、児童代表で廣瀬詩乃(うたの)さん(6年)が「練習の成果を発揮し、児童全員が輝く柏っ子になれるよう頑張ろう」とあいさつ。赤組と白組が熱い応援合戦を繰り広げ、競技が始まった。

 子どもたちは徒競走や大玉転がし、ダンス、組体操などに汗を流したほか、係活動なども力を合わせて全力投球。放送係を担当した石川虎太郎君(6年)は「最後の運動会なので、悔いのないよう頑張りたい」と笑顔で話していた。

 小学校の運動会は30、31日がピークで、6月7日まで各校で開かれる。(稲船優香)



北斗市観光協会、ツアー客が田植え体験

 【北斗】来年3月の北海道新幹線開業後に主力となる旅行商品づくりを目指し、北斗市観光協会(佐々木博史会長)が計画した体験型観光モニターツアーが29日から市内で始まっている。30日はツアー客17人が昔ながらの手植えによる田植えを楽しんだ。

 ツアーは東京の旅行会社「クラブツーリズム」が主催し、東京都内、近郊をターゲットに募集した。参加者には特典があり、道南産ブランド米「ふっくりんこ」の新米20㌔とトウモロコシ、ジャガイモ、カボチャの詰め合わせを収穫時期に送る。

 29日午後に北斗市入りし、初日はきじひき高原展望台(村山)やトラピスト修道院(三ツ石)を訪問した。

 30日は米貯蔵施設「函館育ちライスターミナル」(村内)を見学した後、近くの田んぼで「ふっくりんこ」の田植えに挑戦。ツアー客はJA新はこだて職員の説明を聞いた後、早速、泥土に足を踏み入れ、苗を1束1束丁寧に植えていた。

 子どもの時以来久しぶりの田植えを体験したという東京在住の箭内克寿さん(76)は「田植えを目的に申し込んだ。植えた苗がしっかり育つのか心配ですが、昔を思い出した」と笑顔を見せていた。

 今回のツアーに協力した田んぼ所有者の木村正美さん(60)「体験を通してお米の大切さを認識してもらい、たくさん食べてほしい」と話していた。

 同協会は今後、夏野菜の農業体験のほか、漁業体験のツアーも計画しており、吉村純一事務局長は「一次産業と観光のかかわりを深め、北斗ならではのグリーンツーリズムを推進したい」と話している。(鈴木 潤)


◎道新幹線、木古内駅開業へPR加速

 【木古内】来年3月の新幹線木古内駅開業に向け、町内で機運を高めるためのPR活動が加速している。駅前に開業をアピールするフラッグが掲げられたほか、町内全戸に同様のデザインのステッカーが配られた。また、6月2日には駅前に開業300日前企画として、カウントダウンボードが設置される。

 フラッグは縦90㌢、横45㌢で、北海道新幹線用の新型車両「H5系」や町のマスコットキャラクター「キーコ」をデザイン。広域観光を進める木古内駅活用推進協議会のキャッチコピー「青函トンネルを抜けて広がる、北の9都(キュート)な物語。旬感・千年北海道」の文字も盛り込んだ。町が29日に新駅南口からみそぎ浜までの500㍍間の街路灯18本に取り付けた。

 また、町や町内の商工団体など30団体でつくる北海道新幹線木古内駅開業記念事業実行委員会(委員長・大森伊佐緒町長)は、同様のデザインのA5判ステッカー2500枚を製作し、28日から町内約2300戸への配布を始めた。町では「1年ぐらいであればガラスに張ってもきれいに剥がすことができるので、多くの町民にPRの協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

 6月2日には駅前に、大森町長や高橋はるみ道知事のメッセージが書かれた開業カウントダウンボードを設置。開業日が正式決定した時点で電光式時計によるカウントダウンを開始する。(金子真人)