2015年5月9日 (土) 掲載

◎8月に函館アリーナでフットサルリーグ 関係者が視察

 8月オープン予定の函館アリーナ(湯川町1)で、日本フットサルリーグ(Fリーグ)公式戦第15節、エスポラーダ北海道—アグレミーナ浜松戦が8月2日に、第11回全日本大学フットサル選手権が同21〜23日に開催されることが決まった。エスポラーダの函館開催は初めてで、8日にはFリーグの松崎康弘最高執行責任者(COO)ら関係者がアリーナを視察した。

 松崎COOは日本サッカー協会協議運営部部長代理の吉村政弘さんや、エスポラーダ北海道の小野寺隆彦監督らとともに視察。Fリーグは計12チームによる総当たり戦で、5月から12月にかけて行われる。小野寺監督は「道南地区で試合を行えるのはとても楽しみ。客席を満杯にしたい」と話していた。

 一行はメーン、サブアリーナ両方を見て回り、会場の広さや控室の整備などを確認。また、Fリーグの試合はインターネットで生中継されるため、ネット環境が充実しているかなどを確かめ、8月のオープンに期待を込めていた。

 視察後、一行は市役所を訪れ、工藤寿樹市長を表敬訪問した。松崎COOはアリーナを視察した感想を「バリアフリーやネット環境などさまざまなものが備えられており驚いた。多くの方々に試合を見に来てもらいたい」とした。工藤市長は「近くに宿泊施設がある点やおいしい食べ物も人気がある。これからもぜひアリーナを利用していただきたい」とPRした。(蝦名達也)



◎全道懸け25校熱戦 春の高校野球支部予選開幕

 高校野球の第54回春季北海道大会函館支部予選(道高野連など主催)が8日、函館オーシャンスタジアムで開幕した。25校が出場し、16日までの9日間、1枠の全道大会出場権を懸けて熱戦を繰り広げる。

 初日は1回戦3試合を行い、開幕戦は函大柏稜が10—0の五回コールドで大野農を下した。第2試合は知内が10—0の六回コールドで松前を破った。第3試合は、福島商が11—8で上磯に逆転勝ちした。

 大会は10日まで1回戦を行い、11、12日に2回戦、13、14日に準々決勝、15日に準決勝を実施予定。最終日は16日正午から決勝を行う。(高橋宏幸)



◎函館で名人戦大盤解説 日本将棋連盟道南支部連が初の事業 地元ファン熱戦見守る

 島根県で開かれた将棋の第73期名人戦第3局の大盤解説が8日、函館市地域交流まちづくりセンター(末広町)で開かれた。4月に発足した日本将棋連盟(日将連)北海道支部連合会の道南支部連合会(池田和徳会長)が主催した初事業で、将棋ファンが熱戦の行方を見守った。

 同連合会によると、これまでの大盤解説は対局の開催地で主催社が開くのみだったケースが多く、他地域で日将連の支部が主催して開くことは数少なかった。今後は道内各支部で協議し、持ち回りで開催することが可能という。

 今回は羽生善治名人に行方尚史八段が挑んだ戦いで、7日に始まった。大盤解説は日将連の長岡裕也五段が担当。現地からインターネットで中継される模様を見て、解説盤で説明した。お互い攻める型の将棋だけに、集まったファンは展開の説明に聞き入っていた。勝負は116手で羽生名人が勝ち、成績を2勝1敗とした。池田会長は「また大盤解説を函館で行う機会が得られれば」と話した。

 道南支部連合会は名人戦を記念し、9日午前10時半からこども将棋大会を同センターで開く(受け付けは午前10時から)。参加費500円で小学校低学年の部(3年生以下)、同高学年の部(4年生以上)、中学生の部で争う。このほか、長岡五段との指導対局を午前11時から行う(無料)。(山崎純一)


◎三橋美智也さんの功績知って 北斗で記念品展示

 【北斗】昭和の歌謡界で一時代を築いた旧上磯町生まれの歌手、三橋美智也さん(1930〜96年)にかかわる記念品展示会が7日から、市総合文化センターで始まった。三橋さんのファンらでつくる愛好会「みちや会道南支部」(山下勇吉支部長)が企画した展示会で、レコードジャケットや三橋さんの生い立ちにかかわる資料などを陳列した。6月7日まで。

 三橋さんは1954年のデビュー以降、「古城」「哀愁列車」など数々のヒット曲を生み出し、レコード売り上げは1億600万枚とも言われる。「ミッチー」の愛称で国民的な人気を誇った。

 展示会は全国三橋美智也会代表の工藤隆さんの所蔵品を一部借りて展示。会場には三橋さんの幼少期、青年期の写真をはじめ、「達者でナ」「夕焼けとんび」などミリオンセラーを記録したレコード、コンサートのプログラムなど200点余りが並んでいる。

 来年3月の北海道新幹線開業に合わせて同支部で建立を目指している記念日のデザインも展示しているほか、レコード会社が収めたビデオを随時流している。

 先着順に三橋さんにかかわる資料も配布している。山下支部長は「旧上磯町が生んだ三橋さんの功績や才能を理解してほしい」と話し、来場を呼び掛けている。入場無料。(鈴木 潤)