2015年6月29日 (月) 掲載

◎函館ハーフマラソン 3811人が力走

 ことしで25回目を数える「2014函館ハーフマラソン大会」(道南陸上競技協会、函館市、実行委など主催)が28日、函館市千代台公園陸上競技場を発着点とするハーフコース(21・0975㌔)で行われた。あいにくの小雨模様となったが、道内外から集まった3811人のランナーがゴールを目指した。

 来年は北海道新幹線開業記念マラソン大会として、ハーフとフル(42・195㌔)のレースが同時開催されるため、今回はプレ大会と位置付け、開催時期を9月から6月に早めたほか、中島廉売から市道内環状線などを通り、人見町や市営函館競輪場前を通過する新コースとなった。

 開会式で大会長の工藤寿樹函館市長は「日ごろの練習の成果を生かしてベストタイムを狙ってください」とあいさつ。午前8時、工藤市長の号砲でスタートした。優勝は男子がギザエ・ミッチェル(スズキ浜松AC)、女子は加藤麻美(パナソニック)に輝いた。

 ゲストランナーには、函館出身のタレントではこだて観光大使の福島和可菜さんを迎えた。福島さんは完走後「友人らとの再会や函館の景色も堪能できて、とても贅沢な時間だった。フルも参加したい」と笑顔だった。

 道南陸連の岡部寿一理事長は来年の大会について、「競技性を重んじながらもハーフ、フルともに市民性のある充実した内容にしたい」と話した。(小杉貴洋)



◎看護師ら介護など支援 キャンナス函館発足

 子育てなどで現場を一端離れた看護師らでつくる有償ボランティアグループ「全国訪問ボランティアナースの会(キャンナス)」(菅原由美代表)の支部組織「キャンナス函館」が28日、函館市内で発足した。全国78カ所目。立ち上げを主導した看護師の竹内節子さん(42)が代表に就いた。介護保険など現行制度では対処できないニーズを掘り起こし、サポートしていく。

 キャンナスは「介護で疲れた家族を休ませたい」という趣旨で、菅原代表が1996年に神奈川県藤沢市で立ち上げたのが最初。

 登録看護師らが家族に代わって、介護や療養の手伝いをする取り組みで、介護保険サービスで補うことができない隙間の支援を行う。食事・排泄・入浴介助や食事作り、買い物などのサービスがあり、時間や内容によって価格が設定されている。改行 発足時は竹内代表ら看護師5人、ホームヘルパーなど有資格者4人が登録。旧4町村を除く函館市内を活動区域とした。今後、現場を離れた専門職、育児経験者など人材を発掘し、活動参加者をさらに募っていく。

 サン・リフレ函館で開かれた発会式には、活動を応援する福祉関係者ら約40人が出席。竹内代表が設立趣旨を説明し、「自分のできることをできる範囲で1歩ずつ活動を進めたい」とあいさつした。

 菅原代表が記念講演し、キャンナスを立ち上げた経緯や自身の介護体験を紹介。「昔よくあった地域の助け合いをするのがキャンナス。函館の実情にあったやり方で取り組んで」と期待を寄せた。(鈴木 潤)



◎ゴール目指し山道疾走…きじひき高原ヒルクライム

 【北斗】自転車競技の第4回きじひき高原ヒルクライムが28日、北斗市向野の八郎沼公園をスタート、同高原山頂付近をゴールとする約14㌔のコースで行われた。市内外から153人の選手が出場。眺望の優れたゴールを目指し、山道を疾走した。

 市や函館地区自転車競技連盟などでつくる実行委の主催。エリート(日本自転車競技連盟ライセンス所持者)やS—2(上級)など9クラスでタイムを競ったほか、同高原キャンプ場までの7㌔を自分のペースで走行する「サイクリング」も行われた。

 開会式で、名誉大会長の高谷寿峰市長らがあいさつした後、選手を代表し、函館大谷高校の菊地洸成君(2年)が「最後まで全力で走り抜くことを誓います」と宣誓し、競技が始まった。

 選手は4グループに分かれて次々とスタートし、1㌔ほどのパレード走行を経て同高原を登坂。小雨が降るあいにくの天候だったが、起伏に富んだコースを力強く駆け上がった。

 昨年に続き、全選手の最速タイム(34分32秒)をマークして最優秀選手に選ばれたS—2クラスのアダム・スミスさん(44)=函館市=は「今回はペースを考えながらレースした。2年連続で最高タイムが出てびっくりした」と笑顔を見せていた。(鈴木 潤)


◎「青函4市の魅力伝える」…石原良純さん「周遊博」大使就任セレモニー

 【札幌】北海道新幹線開業後の来年4月から行われる「青函周遊博」でアンバサダー(大使)を務める俳優の石原良純さんの就任セレモニーが28日、「函館・東北チャリティプロモーション2015」会場の札幌大通公園で行われた。大の鉄道ファンとしても知られる石原さんは「地元の人と一緒に盛り上げていきたい」と意欲を示した。

 青函周遊博は函館、青森、弘前、八戸4市でつくる青函圏観光都市会議(事務局・函館市)が2016年4月8日〜17年2月28日に展開。四季折々の各市それぞれの魅力を発信する。

 セレモニーには、4市の観光関係者やゆるキャラが参加。最初に青森市の石澤幸造経済部長が「各市が連携し、個性的で豊かな新しい青函圏の魅力を発信したい」とあいさつ。石原さんは「北海道新幹線開業により、青函圏がますます注目を浴びることから、それぞれのまちの良さを伝え、多くの人が訪れるように協力したい」と抱負を語った。

 函館市の横山敬一観光推進課長は「ミシュランでも3つ星評価を受けている函館山の夜景を見に来てほしい」とし、石原さんも「五稜郭を日本最北の城としてアピールしていきたい」と話していた。(鳥越裕子)