2015年6月8日 (月) 掲載

◎「チーズカレー揚げいも」好評 大沼展望閣新商品

 【七飯】大沼国定公園前でレストランや土産物販売を行う大沼展望閣(小泉秀喜支配人)はこのほど、イモとカレーを使った新商品「函館チーズカレー揚げいも」の販売をはじめた。すでにたくさんの観光客から人気を集めており、今後同店の看板商品となりそうだ。

 毎年大勢の観光客が訪れる大沼で、海外からの観光客はもちろん、地元の人にも大沼展望閣ならではのオリジナル商品を味わってもらおうと、ゴールデンウイーク(GW)に合わせた新商品開発プロジェクトが始動。4月中旬に企画会議を実施し、いくつか出された候補の中で、「この組み合わせはおいしい」と選ばれたのが「函館チーズカレー揚げいも」だった。

 新商品は揚げた男爵イモを2個使用。上から溶かしたナチュラルチーズをかけ、さらに店舗2階のレストランでも提供されているカレーをぜいたくにかけたもの。サクサクに揚がったイモの食感に加え、スパイスが利いたカレーと、食べた瞬間口の中に広がるチーズの香りが魅力だ。商品は串に刺した状態で提供するので、小腹がすいた時などに手早くお腹を満たすことができるのも魅力。「カレーは子どもでも食べられる辛さです」(小泉支配人)。

 店舗1階のファストフードコーナーで販売しており、天気が良ければ屋外のイートスペースで、大沼や駒ケ岳の景色を楽しみながら味わえる。値段は1つ300円。小泉支配人は「大沼を訪れた際には、ぜひ大沼展望閣へ足を運んでいただき、函館チーズカレー揚げいもを食べてもらいたい。大沼名物の一つとして親しんでもらえれば」と話していた。 (野口賢清)



◎200人のハーモニー響く 函館合唱連盟60周年記念演奏会

 函館合唱連盟(大坂吉明理事長)は7日、市芸術ホールで「創立60周年記念演奏会」を開いた。ほぼ満席の会場に、出演者約200人の精魂込めたハーモニーが響き渡った。

 2015年度市民舞台芸術奨励事業の一環。同連盟は1956(昭和31)年に発足し、市民らに合唱の魅力を演奏会を通じて伝えてきた。

 今回は、60周年を記念すべく「男声、女声、少年少女、混声」の多彩な4部構成で合唱を披露した。夢や花をテーマに、男声ならではの重厚感で力強く応援した「My Revolution」、美しい女声で清らかに雰囲気を包み込んだ「赤いスイートピー」などを熱唱。子どもたちによるスピード感あふれる元気な合唱ミュージカル「不思議の国のアリス」も披露され、会場は観客の笑顔に包まれた。

 最後は出演者約200人が登壇し、全日本合唱連盟副理事長の今井邦男さんの指揮の下「ソルヴェイグの歌」を大合唱。来場者から盛大な拍手が送られた。 (斎藤彩伽)



◎人口減少対策へ方向性示す 函館市 地方版総合戦略策定向けグランドデザイン

 函館市は人口減少対策などを推し進めるため、「地方版総合戦略の策定に向けたグランドデザイン」を策定した。交流人口拡大や少子化対策など、函館の実情に合わせた基本的な考え方や取り組みの方向性をまとめたもので、10月をめどに人口ビジョンと地方版総合戦略を策定する。

 国は昨年12月に施工したまち・ひと・しごと創生法に基づき、各自治体に総合戦略の策定を求めている。市は、同法施行に先駆け、人口減少問題の要因分析などを進めてきた。

 グランドデザインでは、若年層の転出超過や出生数の減少、高齢者の死亡数増加を主な人口減少の要因に挙げた。抑制対策は①交流人口の拡大②若者の雇用創出③少子化対策④高齢者の安全・安心|の4つのテーマを掲げて取り組みを進める方向性を示した。

 ①では、国際定期便の増加や北海道新幹線開業を背景に、函館の強みである観光業を中心に底上げを図り、観光入り込み客数550万人の早期達成、函館アリーナなどの活用、広域連携の強化などを施策の方向性とした。②では学術研究機関の集積、国際水産・海洋総合研究センターといった強みを生かしつつ、新たにIT企業の誘致を強化。少子化対策では子育て支援の充実、高齢者対策では地域包括ケアシステムの構築などを進め、雇用拡大や所得向上、移住、定住の促進などを図るとしている。

 各テーマに沿った事業総数は151件で、2月に発表した2014年度補正予算と本年度当初予算、今月5日に発表した6月補正予算案に総額158億2000万円の予算を盛り込んだ。10日には産業界や有識者らで構成する「創生推進会議」の初会合を開き、総合戦略の策定作業を本格化させる。 (今井正一)


◎野外劇成功させるぞ! 総決起集会

 NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は7日、今夏の公演を前に、総決起集会を函館千代田小学校で開いた。実行委やキャストら約50人が参加し、本番に向けて気持ちを引き締めるとともに、野外劇の成功を誓った。

 始めに、中村理事長が「本番まであと1カ月と少し。今年は昨年と開催場所は違うが、みんなで盛り上げていきたい」とあいさつ。その後、ペリーなどのメーンキャストや実行委らが1人ずつ自己紹介しながら、本番に向けた決意を表明。参加者全員で、テーマソング「星のまちHAKODATE」を歌い、団結力を高めた。

 コロポックル役で参加する函館白百合学園高校2年の守山綾乃さんは「野外劇は初めての参加。楽しみながら役を演じたい」と話していた。

 野外劇は7月18日から8月16日までの土・日曜日に全11回(7月20日の祝日も公演)の日程で五稜郭タワー内のアトリウムで行われる。(平尾美陽子)