2015年7月10日 (金) 掲載

◎ポスター完成しPR 18日から「GLAYと宝探し」

 函館出身の人気ロックバンド、GLAYとタイアップした体験型イベント「GLAYと宝探し」のポスターが9日、完成した。イベントは18日から9月6日まで市内一円で開催。函館アリーナのこけら落とし公演を25、26の両日に控えており、主催者はファンのみならず市民や観光客の参加を見込んでいる。

 全国各地で宝探しイベント開催する「リアル宝探し タカラッシュ!」が企画、監修した。市と函館国際観光コンベンション協会でつくる実行委が主催、GLAYの所属事務所「ラバーソウル」の共催で実施する。

 ストーリーは、GLAYのメンバーが高田屋嘉兵衛伝来の函館の秘宝「海龍の琴」を手に入れたが、秘宝ののろいでボーカルのTERUさんが声を失ってしまう。のろいを解くために市内に隠された「イカした鳥賊」を4匹探す|という内容。

 参加は無料で、謎解き要素が含まれた宝の地図は18日から市地域交流まちづくりセンターなどで配布。GLAYゆかりのスポット8カ所には謎解きのヒントを掲示する。宝箱に書かれたキーワードを2つ以上発見して報告すると認定証がもらえるほか、函館の特産品やGLAYからの賞品が当たる抽選に参加できる。

 事務局の市コンベンション推進課は「話題性が高く夏場の誘客につながり、観光客の滞在時間の向上にも期待したい」としている。ポスターは600枚製作し、関係先にのみ配布する。詳細はホームページ(http://www.takarush.jp/promo/glay/)、問い合わせは事務局(電話0138・21・3453)へ。 (今井正一)



◎創業バックアップ助成金 2社2個人に交付へ 

 函館地域産業振興財団(松本栄一理事長)と函館市などによる創業バックアップ助成金の決定通知書交付式が7日、市産業支援センター(桔梗町)で行われた。本年度は15件の応募があり、審査の結果、2社2個人が採択された。

 同助成金は、地域の起業支援を目的に昨年度、同財団と同市が創設。本年度は地域全体で創業を後押ししようと、北斗市と七飯町にも参加を呼び掛け、枠組みを拡大した。

 採択企業は、伝統工芸品の水引細工を用いて葬儀用品の製造、販売を手掛ける「水引アート工房清雅舎」(今泉香織代表)と「NsR訪問看護ステーションひなた」(金子亮平代表)。

 個人では、アクセサリー制作、販売の遠山陽太郎さん、エゾシカ肉を用いたロシア風焼きピロシキなどを提供する「まるたま小屋」(元町)の北見伸子さんが採択された。助成額は北見さんが200万円で、他の採択者は100万円。

 交付式を終え、今泉代表は「技術者の育成を図りながら水引細工を函館の伝統産業として根付かせ、地域のために力を尽くしたい」と」と抱負を述べた。 (山田大輔)



◎大川団地 19年度から整備 

 函館市議会第2回定例会は9日、2氏が個人質問を行った。市都市建設部は、来年3月で廃校となる大川中学校(大川町12)の跡地に建設を予定している市営住宅「大川団地」(仮称)について、19年度から22年度までの4年間で、毎年1棟48戸、計4棟192戸を整備すると報告した。

 工藤恵美氏(市政クラブ)の質問に答えた。

 同団地は、市教委の学校再編計画により桐花中、五稜中との統合で廃校が決まった大川中敷地(約1万8000平方㍍)の一部を活用。公営住宅等長寿命化計画(13〜22年度)において、現在地での建て替えを計画していた松川(3棟72戸)と田家B(10棟、58戸)の両団地を統合し、大川中跡地を活用して建て替えを進める。

 同計画ではまた、中道2丁目団地(34棟、142戸)、港3丁目改良団地(5棟48戸)の一部用途廃止も決められており、各団地の解体時期は早くても21年度から3年程度としている。

 同部は、用途廃止に伴う大川団地への住み替えを希望する世帯戸数を松川52戸、田家B43戸、中道2丁目68戸、港3丁目改良団地で29戸と想定。工藤氏は「住み替えにより、子どもや障害のある入居者の生活に不自由を与えるなど影響はないのか」と述べ、同部の内藤敏男部長は「転校など通常の転居に伴う手続きは生じるが、入居者の個々の事情に応じて、他の団地への住み替え先のあっせんなども含め、丁寧な対応に努めたい」と答えた。

 一般質問は工藤氏と荒木明美氏(無所属)が行い、この日で終了した。  (蝦名達也)


◎底の抜けたごみ袋見つかる 函館市無償で交換

 函館市環境部は9日、委託販売店を通じて販売した市指定ごみ袋の家庭用燃やせるごみ40㍑用に不良品が見つかったと発表した。袋の底部分がのり付けされていないものがあったといい、市は無償で交換を行っている。

 市環境総務課によると、不良品は、のり付け位置が底部分ではなく取っ手部分にずれていた。2月に委託業者から納品された55万3200枚のうちの一部で、3月以降、順次、市内各委託販売店に流通しているという。6月29日〜7月6日に購入者4件から連絡を受け、計59枚を交換した。

 業者には原因究明を指示し、市管理の在庫分には不良品はなかった。同課は「製造過程でのり付けの位置がずれるなどし、そのまま製品に紛れ込んだ可能性が高い」としている。

 購入済みのごみ袋から不良品が見つかった場合、市が交換を行う。問い合わせは同課(電話0138・56・6684)へ。 (今井正一)