2015年7月11日 (土) 掲載

◎青函コラボ3商品開発、新幹線開業見据え中山薬品商会

 来年3月の北海道新幹線開業を見据え、食品製造業の中山薬品商会(函館市万代町、中山一郎社長)が「海峡ふりかけ」など函館と青森の長所を融合した3商品を開発した。「海峡塩」と「海峡塩胡椒(こしょう)」と併せ、21日に発売する。

 中山社長と、はとや製菓(青森市)の安保照子社長が、2013年9月に同市で開かれた「第2回パートナーシップ構築懇談会」(函館・青森両商工会議所主催)で出会ったことがきっかけ。青函による経済連携として新商品の開発に挑んだ。青函連携の商品は、04年に発売した青森産リンゴ果汁を使った「がごめ黒酢」以来という。

 3商品とも函館産ガゴメコンブを使い、ふりかけは青森産ゴボウと陸奥湾ホタテのフリーズドライをはとや製菓から仕入れて商品化。滋味に富んでおり、ご飯はもちろん、豆腐やおひたし、温野菜、サラダに振りかけてもおいしい。塩と塩こしょうは、駒嶺商店(風間浦村)が製造する塩を使う。津軽海峡の海底からくみ上げた海水を青森産のまきで炊き上げて作っており、優しい味が特徴。天ぷらや刺し身のつけ塩、ごま油と混ぜてドレッシングとして使える。

 いずれも30㌘入り540円。函館の土産店などに置く予定で、中山薬品商会の今川雅己工場長は「新幹線開業に向け、新商品で青函両地域を盛り上げていきたい。青森でも販売できれば」と話す。問い合わせは同社(TEL0138・40・6275)へ。(山崎大和)



◎渡島気温ぐんぐん、ハマナスの実もう赤く

 道内が高気圧に覆われた影響で、10日の渡島は気温が上昇した。気象庁の速報値によると各地の最高気温は、長万部26・9度、八雲町八雲26・6度、木古内26・4度、森26・0度、函館25・5度となり、いずれも今年最高となった。函館の夏日は今年3回目。

 函館の日中は晴れ渡り、観光名所の立待岬では、ハマナスの実が赤くなり、青空とコントラストを描いていた。例年、実がなるのは「立秋」に近い8月上旬ごろだが、今年は春や最近の高温などで早くなっている。小樽市から訪れた主婦、岡室朱美さん(65)は「小樽運河にあるハマナスより早いので驚いた。昔はジャムを作っていました」と話していた。(山崎純一)



◎上磯高に高等支援学校、17年度に

 2016年度公立特別支援学校配置計画案のうち、職業学科を設置している知的障がい特別支援学校高等部(高等支援学校)について、道教委は10日、16年度の1年間は今金高等養護学校に臨時で1学級を増やし、17年度に2学級(定員16人)相当を上磯高に設置する方針を示した。

 渡島総合振興局で開かれた公立特別支援学校配置計画案の第1回説明会で明らかにした。改行 道南圏の中学校特別支援学級の卒業者は、14年度は54人だったが、本年度は77人、16年度には85人と増加する見込み。高等支援学校の定員は1学級8人で、道教委は16年度に1学級、17年に2学級を増設する方針だ。

 道教委は2学級相当の確保にあたり、既存の高等支援学校(今金高等養護学校、函館五稜郭支援学校)の教室に余裕がないとし、新築も道の財政状況を考慮し不可能と判断。中学校特別支援学級に通う生徒のうち、5割以上が函館市内に在籍しており、できるだけ函館市から通学可能な範囲に整備する必要があると説明した。

 上磯高は17年度に1学級減ることが決まっており、北斗市教委は5月下旬、道教委に上磯高の空き教室を活用し、特別支援学校の設置を求める要望書を提出している。他の自治体からの要望はなかったという。

 第2回説明会は8月に実施し、9月上旬に計画を策定する予定。(稲船優香)


◎あんどん行列威勢良く、市函高が学校祭前夜祭

 市立函館高校(西田正史校長、生徒946人)は10日、学校祭「第9回柳星祭」の前夜祭としてあんどん行列を行った。生徒は暑さに負けじと約4㌔を練り歩き、祭りの始まりを熱く盛り上げた。

 旧函館東、北高時代から続く伝統行事。午後4時45分ごろ、「妖怪ウォッチ」「ワンピース」といったアニメやディズニー映画などのキャラクターを中心に、各クラスが趣向を凝らしたあんどんが次々と同校を出発した。

 生徒たちはあんどんにまつわる衣装を着用。「元気出していきましょう!」「ワッショイ!」と声を張り上げ、沿道で声援を送る大勢の保護者や地域住民にぼんぼりを手渡した。

 同校吹奏楽局やチアリーディング部のバトントワリングもパレードに華を添え、沿道は本祭への高揚感に包まれた。本祭の一般公開は12日のみ。(稲船優香)