2015年7月14日 (火) 掲載

◎市内ローソン2店舗でラッピング GLAYライブ盛り上げる

 コンビニ大手のローソンは11日、函館出身の人気ロックバンド「GLAY」による函館アリーナこけら落とし公演(25、26日)を盛り上げようと、市内2店舗で同バンドのラッピングを施した「GLAY LAWSON」をオープンした。26日までの期間限定。

 実施しているのは函館東雲町店と函館湯川町二丁目店。店内外に公演のロゴや、2013年に緑の島で行われた凱旋ライブ時のメンバーの写真などがずらりと並んでおり、訪れる人の目を引いている。

 ファン仲間2人と大阪府豊中市から駆け付けた橋本優子さん(37)は「今回のライブには来ることができないので、雰囲気だけでも味わえて良かった。次に函館でライブがある時は絶対に来たい」と話していた。

 また21日から、道南エリア67店舗のローソンでおにぎり2個を含む700円以上の買い物をすると、各店先着400人にGLAYのオリジナルカレンダーがプレゼントされる。(金子真人)



◎3816人が一斉に旗の波 73団体が参加 全国一の規模

 夏の全国交通安全運動(11〜20日)に合わせ、函館中央署(堀内巖署長)は13日、函館市内25カ所で大規模な旗の波街頭啓発を実施した。旗の波作戦としては全国一の規模となる73団体の計3816人が参加し、ドライバーらに安全運転を呼び掛けた。

 市や町会、学校などにも共催を呼び掛け、多くの会員や児童が駆け付けた。JRA函館競馬場で行われた交通安全集会では、昨年7月13日に女性4人が死傷した小樽市の飲酒ひき逃げ事件に触れ、堀内署長は「どんなに厳しい判決が出ても、亡くなった命は戻ってこない。函館はもちろん全道へ交通安全を訴えていこう」とあいさつした。

 参加者は「思いやり運転を」や「シートベルト着用」などの旗を手に沿道に立ち並んだ。駒場団地町会の川端和雄会長(83)は「参加者一人一人が自らの交通安全の意識を高める良い機会にもなった」と話した。同署によると、12日までの同署管内での人身事故は前年同期比39件減の346件、死者は同3件減の1件で、負傷者数は同74件減の409件という。(能代俊貴)



◎近づく開業500人実感 新函館北斗駅で見学会

 【北斗】来春の北海道新幹線開業に向け開業ムードを高めようと、渡島総合振興局、北斗市、道新幹線建設促進道南地方期成会は12日、新函館北斗駅(市渡)の一般見学会を開いた。500人が駅構内を見て回り、北海道でも鉄道新時代の幕開けを実感した。

 道南が待ちわびた新幹線開業まであと8カ月に迫り、駅舎は完成間近。2・2倍の関門をくぐり抜けた地域住民が期待を胸に、ひと足早く駅構内に足を踏み入れた。

 見学に先立ち開会式があり、高谷寿峰市長が「駅前のにぎわい創出に向けて企業誘致を続けており、同時に観光振興も図っている」とあらためて決意を示した。前田一男、逢坂誠二両衆院議員もあいさつした。

 駅舎はトラピスト修道院のポプラ並木をイメージした白い樹林フレーム構成や道南スギを使った天井、道内で初めてれんがが製造された地という北斗市にちなんでれんがを内装の一部に使うなど、随所に北斗のまちを感じられる工夫を凝らした。また、階段を使わずに新幹線と在来線を乗り換えできることも特徴だ。

 函館凌雲中2年の川村恵利緒君(13)は「駅構内もホームも広くてきれい。新幹線で鹿児島まで行きたい」と笑顔。函館市の主婦畑初恵さん(91)は「きれいで素晴らしい。新幹線に乗る機会があるかどうかは分からないが、開業が待ち遠しい」と話した。

 駅舎は9月3日に完成する予定。(山崎大和)


◎ご先祖さま 安らかに 市内などで迎え盆

 お盆を迎えた13日、函館市内の墓地や寺院には、朝から花や供物を手に墓参りをする市民らの姿がみられた。

 市内(一部地区を除く)では、一般的な旧盆より1カ月早い7月にお盆を迎える風習がある。

 この日は朝から蒸し暑い中、市営住吉町共同墓地などに市民らが訪れた。汗を流しながら墓石を丁寧に水洗いした後、僧侶に読経をお願いし、無事にお盆を迎え入れた。近くに立つ浄土宗地蔵堂の開米隆成(かいまいりゅうせい)住職によると、立待岬周辺の同墓地には約4000基の墓が立つという。

 親子2人で墓参りに訪れた時任町の女性(83歳)は線香の煙が静かにくゆる中、神妙な表情で墓前に手を合わせていた。「お盆は、普段会えない親戚が訪ねてきて思い出話ができる良い季節。今年も無事に供養を終えられてよかった」と話した。(半澤孝平)