2015年7月2日 (木) 掲載

◎JR北 青函観光PR本格化 「プレDC」スタート

 2016年夏に展開する大型観光企画「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」の1年前プレイベント「青森県・函館観光キャンペーン」が1日、始まった。JR函館駅では、幕開けを知らせる大型看板などがお目見えしたほか、JR北海道は青函圏を周遊する旅行商品の販売を加速させる方針で、新幹線開業を見据えた青函広域観光のPR活動が本格化する。

 JR北海道が主催。JR東日本と連携し、青森県全市町村と道南11市町で、9月末まで開催する。

 JR北海道函館支社はこの日、JR函館駅構内にキャンペーンの名称と「ようこそ函館へ」と記した看板を3カ所に設置。コンコース内には、観光客をもてなそうと、色とりどりの花を植えたプランターを14個並べた。2日には、高さ約2㍍、幅約1・5㍍の「弘前ミニねぷた」などを同駅の多目的ホールに並べ、青森をPRする。

 同社は企画に合わせ、鉄道やフェリー、バスで道南と青森県をめぐるツアーを次々と販売。4日には、青函トンネル開業時に函館—青森間を結んだ快速「海峡号」が1日限定で復活、同列車を利用した旅行商品は、販売開始の6月9日に即日完売するなど人気の高さをうかがわせた。

 15日には、国内外の旅行会社などを招き、青森市で「全国宣伝販売促進会議」を開催。青函圏の広域観光ツアーを売り込む重要な会議に向け、同社やDCの推進事務局の青森県観光連盟が準備を進めている。同連盟の石川隆洋理事は「全国の旅行代理店から多数問い合わせがある。期待が多い分、それに応えられるよう地域一丸となって取り組みたい」としている。(山田大輔)



◎甘さしっかり大粒サクランボ 北斗の谷観光農場

 【北斗】北斗市向野144の谷観光農場(谷文貴代表)で、1日からサクランボ狩りが始まった。園内には大粒のサクランボがたわわに実り、来園者が甘い初夏の味覚を堪能している。

 同農場では、甘くておいしい「佐藤錦」「紅秀峰」「水門」の3品種を150本栽培。雨よけハウスで管理して大切に育ててきた。

 初日から早速、多くの人が訪れ、1粒ずつ実を収穫して味わっていた。観光担当の谷まゆ子さん(35)は「今年はバランスよく実が付いたので、大粒で甘い。ぜひ食べてほしい」とPRする。同園でのサクランボ狩りは20日ごろまで。

 料金は大人1000円、小学生800円、幼児600円。持ち帰りは別途100㌘200円。問い合わせは同農場(0138・77・6843)へ。(山崎大和)



◎路線価 函館下げ止まり 7年ぶり「新幹線」効果を反映

 札幌国税局は1日、相続税や贈与税の課税基準となる路線価(2015年1月1日現在)を発表した。函館税務署管内の最高路線価(1平方㍍)は函館市本町の道道函館南茅部線通りの丸井今井函館店前で、前年と同額の14万5000円と、7年ぶりに下げ止まりとなった。

 道内30税務署管内の最高路線価は、函館など15税務署が前年と同額。上昇は札幌中、北など5署で、前年より1署減った。また、下落は八雲、江差を含む10署で、前年より2署減った。

 函館税務署管内は昨年まで6年連続で下落が続いていたが、今回は横ばいだった。市内新川町の不動産鑑定士、景澤周平さん(景澤不動産鑑定事務所)は「全体として厳しい状況は変わっていないが、底値に近付いた」と指摘。「来年3月の北海道新幹線開業に向け、土地の取り引きで水面下の動きがあるほか、市内ホテルの改修なども行われ、プラス思考で動いている」とする。

 江差税務署管内の最高路線価は、江差町本町の道道江差停車場線通り(五勝手屋本舗前)の2万6000円で、下落率は前年よりも0・1ポイント増え3・7%。八雲税務署管内は、八雲町本町の道道八雲北桧山線通り(渡島信金八雲支店前)の2万8000円で、下落率は同3・1ポイント縮小し、3・4%だった。

 道内約1万5700地点の標準住宅(継続地点)は平均で前年より1・1%下落し、下落幅は前年より0・5ポイント拡大した。

 道内の最高路線価は札幌中央税務署管内の札幌市中央区北5西3、道道札幌停車場線通り(札幌ステラプレイス前)の2279万円(前年比4・9%)で、10年連続で最高だった。(鈴木 潤)


◎3校 南大会へ 夏の高校野球代表決定戦

 第97回全国高校野球選手権大会南北海道大会函館支部予選(道高野連など主催)は1日、オーシャンスタジアムで代表決定戦3試合行い、知内、函館大有斗、函館ラ・サールが勝ち、19日から札幌円山球場で開かれる南北海道大会に出場を決めた。

 6月27日に予定されていたが雨のため中止となり、函館ハーフマラソン大会、プロ野球公式戦開催で同スタジアムが利用できなかったため、4日間順延されていた。

 第1試合のAブロック、函館工業対知内は延長戦となり、12回に知内が4対3でサヨナラ勝ちを決めた。知内は2年連続15回目の代表。第2試合のBブロックは函館大有斗と函館大柏稜の兄弟校対決となり、有斗が序盤のリードを守り9対6で勝ち、11年連続42回目の代表となった。第3試合のCブロックは函館ラ・サールが函中部を11対0の5回コールドで破った。代表は2年連続2度目。

 抽選会は10日、札幌市内で行われる。(山崎純一)