2015年7月20日 (月) 掲載

◎夏の夜空焦がす3000発 函館港花火大会

 函館新聞社主催の第19回函館港花火大会が19日夜、函館市内の函館港豊川ふ頭を主会場に開かれた。緑の島や海上から打ち上げた約3000発の彩り豊かな花火が夜空に舞い、大勢の観客を魅了した。

 同社の創刊と「海の日」の制定を記念して1997年から毎年開催している花火大会。函館・道南の夏を告げる風物詩として親しまれている。

 「悠久の美」「幽玄の美」の2部構成で、スターマイン(速射連発花火)、水中花火など音楽と融合した全14プログラムの幻想的な光りと音のショーが繰り広げられた。

 冒頭、同社の小笠原金哉社長が「来年3月には北海道新幹線が開業し、道南にとっては転機の年となる。地元の話題を報道する地方紙としての役割を果たす」と開会宣言。続いて観客のカウントダウンに合わせ、コンピューター制御によるワイドスターマイン「悠久の美」でスタート。6〜10号の大玉花火を順に打ち上げる「大輪菊」、水中花火と大玉花火が競演した「初夏の彩り」、GLAYの曲のメドレーにのせて打ち上げた型物花火「はなびコレクション」、北海道新幹線開業を祝う創作ワイドスターマイン「旅の先へ」など音と光が織りなす夜空のステージが繰り広げられ、客席からは何度も歓声が上がった。

 大会には約4万人(主催者発表)の観客が来場。大会の様子は「FMいるか」やニューメディア函館センター(NCV)が実況生中継した。(鈴木 潤)



◎大間原発絶対反対 青森で集会 デモ

 【大間】青森県大間町で電源開発(東京)が建設中の大間原発をめぐり、反対現地集会(実行委主催)が19日、同原発に隣接する民有地で開かれた。大間の建設を断念させるとともに、来月に迫った川内原発(鹿児島県)の再稼働に反対する集会アピールを採択した。

 今年で8回目。函館・道南からは約50人が参加、建設阻止の意思を示した。

 大間原発訴訟の会(函館)の竹田とし子代表が、建設差し止め住民訴訟では原告が1000人を超え、市町会連合会が集めた凍結を求める署名14万6000人分が国に提出されたことを報告し「原発はもう時代遅れで、子どもたちに必要のないものだと訴えたい」と力を込めた。

 道南地域平和運動フォーラムの鎌田保事務局長、紺谷克孝、道畑克雄両函館市議もあいさつしたほか、バイバイ大間原発はこだてウォークの高橋泰助さんが集会アピール文を読み上げ、拍手で採択された。放射性物質に見立てた1000個の風船飛ばしは、雨天のため中止となった。

 集会後、約400人が町内を約3㌔にわたってデモ行進し「大間原発絶対反対!」などとシュプレヒコールを上げた。(山崎大和)



◎電気自動車 災害時も活躍

 電気自動車の魅力などを語りあう「北海道EVオーナーミーティング」が19日、カフェペルラ(函館市元町)で開かれた。道内各地から8人が参加し、電気自動車の普及に向けて意見を交わした。

 電気自動車の所有者らでつくる北海道EVカーオーナーズクラブが主催。同クラブはオーナーの視点で問題点の指摘や改善を行い、メーカーや販売店の手助けをしようと、2012年から活動している。会合は今回で6回目で、函館での開催は初めて。

 進行役を務めた函館中央三菱自動車販売の力石嘉孝EVブランド推進室長は、「電気自動車は環境資源を守るだけではなく、移動する電源車として災害時などに役立つ」と意義を強調。他の市町村が補助金を活用して電気自動車の普及を促している例を紹介し、「防災対策の視点でも必要性を訴えることが重要だ」と力説した。

 このほか参加者は、充電設備の整備などについて議論した。(山田大輔)


◎エコキャップの新幹線登場 テーオーデパートにアート展示

 テーオーデパート(函館市梁川町)が展開していた、ペットボトルのキャップを使用して、北海道新幹線車両「H5系」を描く「エコキャップアート」が、このほど完成した。花畑を走る雄大な新幹線のデザインが、来店した客の目を楽しませている。

 同店が、北海道新幹線のPR事業として企画。ペットボトルのキャップを持参した買い物客らに参加してもらい、5月15日から作成していた。

 縦1・5㍍、横3㍍のボードには、さまざまなカラーのキャップ約4000個を使用。来店客からも好評で、思わず立ち止まり、「すごくきれいですね」といった賞賛する声が多数寄せられているという。

 エコキャップアートは、1階サンシャワー広場で、北海道新幹線の開業日まで展示。終了後は「小さな親切運動函館支部」に寄贈し、難病と闘う子どもたちの支援などに役立ててもらう。(山田大輔)