2015年7月25日 (土) 掲載

GLAYファン集結、きょうからライブ

 25、26日に開かれる函館アリーナ(湯川町1)こけら落とし公演「GLAY Special Live at HAKODATE ARENA GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.2」に向け、函館市内には24日、早くもファンが全国から集まっている。メンバーゆかりの地巡りや、回遊型イベント「GLAYと宝探し」を楽しみ、聖地・函館でのライブに気持ちを高めている。

 JR函館駅では、札幌や青森からの特急列車が到着すると、公式グッズ品のシャツを着たファンの姿が見られた。宇都宮市の会社員、三輪裕美さん(36)は「まずは函館アリーナ公演のグッズを買いに行く。それから宝探しイベント」と足早に移動した。

 ボーカルのTERUさんが帰省時などに立ち寄ることで知られる「函館らーめん かもめ食堂」(若松町、佐々木義隆店主)では、午前11時半ごろから店前に列ができた。兵庫県加古川市の看護師、青木晴香さん(28)は「初めて食べた。20分待ったかいがあっておいしかった。全国の友だちに味を広めたい。横浜から来たファンとも交流できてうれしい」と笑顔を見せた。

 2013年の野外ライブ後に函館市に贈られたメンバーのサイン入り巨大フラッグやギターなどが展示されている市役所にも、多くのファンが足を運んだ。

 糸永亜希子さん(31)、古川杏子さん(34)、桜井美沙さん(33)、名和忍さん(33)の4人はそれぞれ熊本、大阪、福岡から函館を訪れ、23日に合流。端がほつれたフラッグを見ながら、悪天候の中で行われた2年前のライブの思い出を語っていた。糸永さんらは「生まれ育った函館では、素のGLAYメンバーを見ることができるので特別。函館はまたここに来たいと思える場所。今回も『ただいま』という感じでやってきました」と話していた。

 また、TERUさん自身もツイッター上で参加を報告していた宝探しイベントを楽しむ人も多く、西部地区では地図を手にしながら宝箱を求めて歩くファンの姿も見られた。

 こけら落とし公演の開演時間は、25日は午後5時、26日は同4時。チケットは完売。会場の駐車場は一般の利用はできない。函館市電は湯川方面へ臨時便を運行する。(山崎純一、今井正一)



40年に一度の花ぐんぐん成長、アオノリュウゼツラン2分咲き

 函館市熱帯植物園(湯川町3、笠井佳代子園長)の温室で、40年に一度花開くという多肉植物「アオノリュウゼツラン」(和名・竜舌蘭)が24日、花芽を開き始めている。現在は2分咲きといい、笠井園長は「今後も来場者の皆さまと一緒に注意深く見守っていきたい」と話し、来場を呼び掛けている。

 4月下旬ごろ、同園職員が「マスト」と呼ばれる背の高い花茎が伸びはじめていることを確認。その後は一日に約20㌢ずつのペースで伸びていき、6月までに屋根へ達するまでの高さ(約8㍍)になった。

 5月初旬に花芽が観察されて以降、6月初旬にも開花すると見られていたが、実際の開花にはさらに1カ月を要した。花が開いているのを発見したのは22日の夕方だったという。笠井園長は「熱帯地域のように昼と夜の温度が一定でないことが遅れの原因ではないか」と話す。また、確実ではないとしながらも「全ての花が開くのは1カ月ほどかかるのでは」と予想する。

 アオノリュウゼツランは中南米の熱帯域に自生する単子葉植物。和名に「蘭」とあるが、ラン科と近い種ではない。一般的に成長が遅く、100年に一度開花するとの誤認から、英語で「センチュリー・プラント」の別名がある。テキーラの原料にも用いられる。(半澤孝平)



2015年度交付税、渡島に635億円配分

 2015年度の普通交付税(市町村分)が閣議報告されたのを受け、渡島総合振興局と桧山振興局は24日、両管内市町分の決定額を発表した。渡島11市町の総額は、前年度(当初決定額)を1・3%下回る635億6884万円。函館市の減少率が大きく、全体を引き下げた。桧山7町の総額は前年度比1・3%増の188億8296万円だった。

 普通交付税と臨時財政対策債発行可能額(借金)を合わせた実質的な交付税額は、渡島が1・5%減の713億6167万円、桧山が1・0%増の200億9060万円。

 決定額の増加率が大きいのは、渡島が知内町5・6%増、福島町5・4%増、鹿部町4・2%。地方創生の一環で「人口減少等特別対策事業費」が新設されたことが要因。

 一方、減少率が大きいのは函館市3・9%減(13億4002万円減)、八雲町0・6%減、森町0・3%減。函館市は子ども・子育て支援新制度の実施に伴い、市の負担割合が軽減されたため。八雲町、森町は地方消費税交付金の増が要因に挙げられる。

 桧山は上ノ国町0・4%減、せたな町0・6%減を除き、5町は軒並み前年を上回った。

 全道の普通交付税総額は0・1%増の7618億6000万円だった。(山崎大和)


函館市立小中学校で終業式

 函館市立小・中学校で24日、終業式が行われた。子どもたちは1学期を振り返るとともに、待ちに待った25日間の夏休みへの期待を膨らませた。

 東山小(嶋田聡校長、児童455人)では、午前10時40分から式を開始。嶋田校長は1学期の行事を振り返りながら「一人一人とても頑張った。2学期には笑顔で集まって、諦めずに我慢して取り組んだことを話してほしい」とあいさつした。

 児童代表で2年の塩見蒼瑛(そら)君(7)が、1学期に頑張った逆上がりについて作文を発表。「一番高い鉄棒で練習を始めたときは足が持ち上がらなかったけど、勢いをつけると少しできるようになり、うれしかった」と話し、「上り棒で逆上がりという大技を決められるようになりたい」と意気込んだ。

 子どもたちは元気よく校歌を歌い、各教室に帰って担任教諭から通知表を受け取った。(稲船優香)