2015年7月26日 (日) 掲載

GLAYサウンド アリーナ揺らす…こけら落とし公演

 函館出身のロックバンド、GLAYによる函館アリーナこけら落とし公演が25日、函館市湯川町1の同アリーナで開かれた。全国から約4000人のファンがこの日のために集結。メンバー4人は古里への思いを込めた熱いパフォーマンスを繰り広げ、観客を熱狂と感動の嵐へと巻き込んだ。コンサートは26日も同会場で行われる。

 新たなスポーツとコンベンションの中核施設として完成したアリーナを全国にアピールしようと、函館市がGLAYにこけら落とし公演の開催を打診。「育ててくれた函館への恩返しをしたい」と、メンバーが応えた。

 GLAYの函館公演は、2013年7月に2日間で約5万人を動員した緑の島(大町)の凱旋野外ライブ以来。今回も新アリーナの幕開けを飾る4人のステージを見ようと、全国からファンが詰め掛けた。

 2年前の凱旋ライブの映像が流れた後、4人が登場すると場内は一気にヒートアップ。TERUの第一声「ただいま」に対する4000人の「おかえり」が響き渡り、会場は一体感に包まれた。

 今公演の特別演出として、高校時代にTAKUROがTERUの姉の結婚式のために書き上げた「ずっと2人で…」を当時の歌詞のまま歌い上げるなど全22曲を演奏。観客も総立ちで4人の熱演を盛り上げた。

 TERUは「この素晴らしい会場のこけら落としができたことを光栄に思う。函館アリーナの名を全国に響かせていきたい」と、地元の新施設に対する惜しみない協力を誓った。

 横浜市から訪れた吉岡文子さん(44)は「函館ではメンバーが少年に戻ったような表情を見せてくれて、とても楽しかった」と話していた。(金子真人)



大沼湖水まつり 慰霊祭&灯ろう流ししめやかに

 【七飯】「第106回大沼湖水まつり」(七飯大沼国際観光コンベンション協会主催)が25日、大沼国定公園広場で開かれた。ライブステージや花火大会で夏を楽しんだほか、故人をしのぶ慰霊祭がしめやかに営まれ、淡い光を放つ灯ろうが湖面を照らした。

 1906年に景雲寺の住職によって先祖や水難者供養を目的に始まり、100年以上続く伝統行事。町に夏の訪れを告げる風物詩として親しまれている。

 午後6時にJR大沼公園駅から始まった灯ろう行列は、中宮安一町長と同協会の小泉真会長を先頭に、約120人が列をつくった。広場で行われた慰霊祭で中宮町長は「大沼は今年、新日本三景選定100周年の記念すべき年。明日は冠をつけたイベントもあるので、2日間楽しんで」とあいさつ。参列した逢坂誠二衆院議員も「戦後70年を迎え、灯ろう流しを一つの契機ととらえ、日本の将来を皆さんと一緒に考えていきたい」と述べた。

 地元住職らが読経を読み上げた後、梅花講がご詠歌を唱えながら、参列者は思いの詰まった灯ろうを湖水へと流し、手を合わせて静かに祈りを捧げた。

 26日は同会場で午前10時から「新日本三景選定100周年記念イベント」(実行委主催)を開催。手裏剣戦隊ニンニンジャーショー(午前10時、午後0時半)を行うほか、大沼湖畔を1周するサイクルオリエンテーリング(午前10時)、小学生以下が対象のチビッコ花火大会(午後7時)など、数多くのイベントを用意している。(野口賢清)



プレミアム付商品券 12億円分即日完売…函館市

 函館市が発行するプレミアム付商品券が25日、市内15カ所で一斉に発売となり、予定していた10万セット(発行総額10億円分、額面総額12億円分)が即日完売となった。各販売所では早朝から長蛇の列ができ、大半の販売所で午前中に販売を終了。利用期限は10月末までで、地域経済の活性化が期待される。

 同市の商品券は額面1000円券12枚つづり1セットを1万円で販売、プレミアム率は20%となる。市内約1600の店舗などで利用できる。購入上限を1人10セットとして、市内各商店街や百貨店などに販売所を開設した。

 このうち、昭和タウンプラザ(昭和1)内のホクレンショップ函館昭和店には1万2000セットが割り当てられた。午前4時台から購入希望者が来店していたといい、予定時間を30分繰り上げて、同9時半ごろに販売を開始。列は途切れることなく、正午前には完売となった。

 同8時15分ごろから1時間半ほど列に並んだ石川町の山田茂人さん(66)は10セット分を購入し「お得感はある。食料品や日用品など普段の買い物に使います」と話した。別の会社員の男性(37)は家族3人で30セット分を購入し「所有する車2台が車検を迎えるので、その費用にします」と話していた。

 市経済部商業振興課は「多くの方に購入いただき、非常にありがたく思っている。日用品以外の購入にも使っていただき、地域経済の活性化につながれば」と期待している。(今井正一)


巨大コロッケ こんがり黄金色…厚沢部で夏まつり

 【厚沢部】「第12回あっさぶふるさと夏まつり」(実行委主催)が25日、町役場前で開かれた。町特産のジャガイモ「メークイン」を使った恒例の巨大コロッケ作りは今年も無事に成功。こんがりと揚がったコロッケは無料で振る舞われ、集まった町民らが出来たてを味わった。

 コロッケは、地場産のメークイン約300㌔を使用。厚沢部商工会青年部のメンバーらが直径2・1㍍、厚さ8㌢の円盤状の生地を成形し、約250㍑の油が入った特製の大鍋に投入。約5分後にクレーンでつり上げ、黄金色に揚がった巨大コロッケが姿を現すと、来場者からは歓声が上がった。

 完成したコロッケは切り分けられ、来場者が出来たての味に舌鼓を打った。江差町から訪れた神田淑子さん(42)は「サクサクで、すごいボリューム。来て良かったです」と笑顔。調理に携わった町内の自営業、倉谷守男さん(45)は「雨が降って心配だったが、皆さんに無事振る舞うことが出来て良かった」と満足そうに話していた。

 会場ではこのほかにキャラクターショーなどが開かれ、にぎわいを見せていた。(山田大輔)