2015年7月27日 (月) 掲載

故郷愛 GLAY熱演、アリーナこけら落とし公演

 函館出身の人気ロックバンド、GLAYによる函館アリーナこけら落とし公演の最終日が26日、函館市湯川町1の同アリーナで開かれ、2日間で8000人を熱狂させたコンサートが成功裏に幕を閉じた。メンバーは「必ずアリーナに帰ってくる」と、函館での再会をファンに誓った。

 この日のステージは定刻の午後4時に開始。TERUの「ハコダテー!熱くいこうぜ!」の絶叫とともに幕を開けた。

 両日ともGLAY初となるシングル曲のみの構成。2年前の野外ライブに続く黒船を模したセットを背に、4人はヒット曲「グロリアス」「HOWEVER」など全23曲を披露。チケットは2日間で32万8410人が応募するなどプレミアム化し、26日のチケットを入手できた約4000人が、4人の紡ぎ出す音楽に酔いしれた。

 TAKUROは「アリーナで最初にライブができるのは光栄で、長くやったからこそ見れた光景。約束の場所・函館アリーナでまた会いましょう」と、次の機会を約束。TERUは「函館が最高に盛り上がり、温かく迎え入れる姿をみて本当にうれしい。またこんな機会をつくります」と再演を誓った。

 2日間に及んだライブはこけら落とし公演を快諾したメンバーの思いに応えようと、函館の観光・商工団体が協力。市内各地にGLAYとファンを歓迎する200本のフラッグや看板を取り付けるなどして盛り上げた。

 仙台市の会社員、戸田和歌さん(41)は「涙あり笑いありで最高のライブ。GLAYには感謝しかない。来年には北海道新幹線が通るので、新幹線に乗ってライブに来るのが楽しみです」と話していた。(金子真人、千葉卓陽)



北斗市夏まつりに「黒王号」登場

 【北斗】市恒例の夏祭り「第10回北斗市夏まつり」(実行委主催)が26日、上磯駅横の市商業活性化支援センターエイド03(飯生3)で開かれた。市内15団体が出演した山車行列には、人気漫画「北斗の拳」の主要登場人物「ラオウ」の愛馬「黒王」の等身大模型の山車が登場し、市内外から訪れた大勢の来場者の注目を集めた。

 黒王号は同日午後1時ごろに市役所に到着、技術スタッフが約30分かけて組み立てた。山車は高さ4メートル、奥行き4メートルで、午後4時には市役所前でお披露目された。

 山車行列は、市商工会の「太鼓山車」を先頭に北斗市役所を午後6時35分に出発。まつり会場までの1キロ余りを約1時間かけて練り歩いた。最後尾を飾った黒王号は、北海道新幹線開業に向けて「北斗の拳」を活用したまちおこしを目指す「黒王号を呼ぶ会」(会長、木村圭介市商工会青年部長)のメンバーら15人に引かれ、迫力ある雄姿を披露した。

 また、会場では焼き鳥やかき氷などの露店が並び、来場者は夏の味覚を満喫。特設ステージでは、市内を中心に活動する団体が音楽演奏やダンスを披露した。

 黒王号を一目見ようと、空知管内栗山町から駆けつけた岩崎鉄也さんは「子どもの頃から見ていた大好きな漫画の一つ。本当に素晴らしかった」と笑顔を浮かべていた。(毛利祐一朗)



函館競馬最終日、ファン惜しむ

 日本中央競馬会(JRA)の函館競馬は26日、開催最終日を迎えた。白熱したレースにファン6637人が熱狂。今年は全12日間で計7万8789人が訪れた。

 この日のメーンレース「第47回函館2歳ステークス」(GⅢ)は、単勝1番人気のブランボヌールが制し、表彰式では渡島総合振興局の三戸部正行局長らがプレゼンターを務めた。

 全てのレース終了後には、芝コースの解放やジョッキーらによるトークショーも行われた。札幌市から夫と訪れた佐々木みのりさん(28)は「グルメやイベントなどもあり、競馬場を満喫できた」と話していた。

 今年は6月20日に開幕。1日平均6566人が来場した。(稲船優香)