2015年7月28日 (火) 掲載

市役所にGLAYサイン入りギター

 25、26日の函館アリーナこけら落とし公演を成功させた地元出身の人気ロックバンド「GLAY」メンバーから函館市に贈られたサイン入りギターが27日、市役所6階市長室前に展示された。2013年の野外ライブ後に贈られたギターと入れ替えており、函館を離れる前に市役所を訪れたファンが「新しくなっている!」と喜んだ。

 ギターは25日の公演開始前に激励に訪れた工藤寿樹市長が、メンバー4人から受け取った。HISASHIさんが使用しているモデルで、4人のサインと「2015・7・25・26 函館アリーナ こけらおとし」と記されている。見学に訪れたファンに工藤市長が直接、もらった経緯を紹介する場面もあった。

 デビュー当時からのファンという札幌市の介護士高橋拓さん(54)と妻の真優実さん(53)は、25日の公演の余韻に浸りながらギターを眺めた。拓さんは「函館でのライブは空気感が違って特別。これからも変わることなく地元を愛するGLAYを貫いてほしい」と話していた。(今井正一)



アジサイフェスタ満喫

 道内最大規模のアジサイ園がある総合公園「市民の森」(函館市上湯川町)で26日、本年度の「アジサイフェスタ」(市住宅都市施設公社主催)が開かれた。あいにくの雨に見舞われたが、来場者は園内のアジサイを眺めながら、笑顔で各種イベントを楽しんだ。

 同園では約20種、1万3000株のアジサイを生育。現在、青と紫色のホンアジサイや、白く丸々としたアナベルなどが見ごろで、会場に彩りを与えている。

 午前11時から恒例のアジサイの苗木無料配布が行われ、開始前から長い行列ができた。また、園内のビジターセンター前では刺し木体験会や子どもを対象としたじゃんけん大会などを実施。刺し木体験会は、市内のボランティア団体「アジサイサポート隊」のメンバーが協力し、枝の切り方や育て方を丁寧に説明した。

 じゃんけん大会やスタンプラリーは、シャボン玉など子ども用の玩具を景品にし、親子で楽しむ姿が目立った。このほか来場者全員に甘茶が振る舞われ、一息入れながらイベントを堪能していた。市内在住の主婦、大浦真由子さんは「刺し木の方法を丁寧に教えてもらったので、開花するまで頑張りたい」と話していた。(蝦名達也)



五島軒、9月に札幌進出

 老舗洋食店「五島軒」(函館市末広町、若山直社長)は9月12日、札幌市中央区に開業する複合商業施設「ル・トロワ」内に、新業態のレストランをオープンする。同社が市外に出店するのは「小樽支店」以来、約80年ぶり。来年3月の北海道新幹線開業を見据え、外食産業などを手掛ける伸和ホールディングス(札幌市、伸和HD)と連携し、道内に五島軒ブランドを売り込む。

 新店舗「洋食バル函館五島軒」は、約100平方㍍に64席を用意。本店と同様、店内は落ち着いた色調でまとめ、格調高い内装に仕上げるという。昼間は五島軒自慢のカレーを中心としたランチ、夕方からはイカのフライなど酒に合う豊富なつまみを提供し、昼夜問わず集客を図る。

 店舗の運営は道央を中心に居酒屋など約60店を展開する伸和HDが担い、五島軒がカレールーやポタージュなどの原料を製造、現地に直送する。伸和HDの担当者は「五島軒のブランド力と、当社の居酒屋経営のノウハウと、双方の強みを最大限に生かしたい」とし、今後は共同で新商品開発にも取り組むという。

 五島軒は函館市内で2店舗を運営。札幌進出を足がかりに道内外への進出を図りたい考えで、若山社長は「北海道新幹線開業はビッグチャンス。まずは道内の中心都市への出店で、店の知名度を向上させたい」と話している。(山田大輔)


高齢者交通料金助成、利用率が前年下回る

 函館市は、70歳以上の市民の外出を支援し、社会参加の促進を図る「高齢者交通料金助成事業」の2014年度実績をまとめた。対象者に配布された助成券の利用枚数は25万2693枚、利用率は57・9%で、前年度から0・5ポイント減少した。一方、交付人数は3万6394人で前年度から1000人ほど増加し、市地域福祉課は「事業の平準化が図られてきている」としている。

 同事業は12年度に制度を変更。助成券は市電とバス共通の専用乗車カードを買う際に、半額補助券として使用できる。1人当たり年間で12枚交付しており、1枚で1000円(利用額1080円)の乗車カードを半額の500円で購入できる仕組み。助成額の上限は年間6000円としており、13年度からはプレミアム率の高い5000円(同5800円)のカードを導入している。

 14年度の対象者は、前年度比587人増の6万4099人。このうち、申請のあった3万6394人(56・8%)に助成券を交付した。使用率は当初見込みを8・6ポイント下回ったが、全て使い切った交付者は1万8415人で、前年度から300人ほど増加した。

 年間の利用傾向は、過去3年間とも4月をピークに減少し、利用期限が迫る3月に回復している。ただ14年度の動きは、12、13年度に比べ、両年の中間域に相当する増減幅だったことで、「14年度の利用実績が市の基本水準になるのでは」(同課)とみている。

 助成券は1度申請すると次年度から手続き不要。また、新しく70歳になる被保険者には、国民健康保険高齢受給者証と一緒に助成券の申請書が配布される。(蝦名達也)