2015年8月18日 (火) 掲載

◎アリーナで初の全国大会

 第46回全国中学校柔道大会函館大会(日本中体連など主催、函館新聞社など後援)が17日、函館アリーナで開幕した。全国各地区の代表に加え、開催地函館を含む計48地区から約1000人の選手が熱戦を繰り広げる。20日まで。

 函館で同大会が開かれるのは1994年以来21年ぶりで、アリーナ新設後初の全国大会。保護者ら約2000人が見守る中行われた開会式では、開催地を代表して東海林晃太君(港3年)と金澤春香さん(湯川2年)が「各地区の代表として誇りを胸に感謝の気持ちを忘れず戦いたい」と選手宣誓した。

 初日は女子団体戦が行われ、開催地枠の湯川は惜しくも予選敗退となった。18日は男子団体戦が行われ、道代表の森と開催地の港が出場する。(小杉貴洋)



◎青函トンネルで防災訓練

 【青森】JR北海道函館支社は17日、青函トンネル内で列車火災をを想定した総合防災訓練を竜飛定点(青森県東津軽郡)で実施した。来年3月の北海道新幹線開業や、今年4月に発生した特急列車の発煙事故を踏まえ、地上へ向かうケーブルカーと反対側を走行する列車への避難、誘導訓練を初めて実施。JRや消防など9機関の約290人が参加し、迅速な情報収集や避難誘導、消火活動に取り組んだ。

 この日は函館発青森行きの訓練用上り臨時列車(6両、乗客130人)が吉岡定点を通過時に、1号車の床下で発生した火災を検知するシステムが作動。函館指令センターから車両に通知され、消火や避難施設のある竜飛定点で停車。乗客を避難所に誘導すると同時に消火作業を行った。約10分後、ケーブルカーには定員の約40人が向かい、模擬の負傷者2人も搬送。乗車までの時間などを確認した。ほかの乗客は、降車から約1時間半後に到着した下り臨時列車へ誘導した。

 訓練後、JR北海道の田畑正信常務は「車両や設備でトラブルが起きないことが第一。新幹線に対応した訓練も行い、安全に万全を期したい」と話した。JR北海道は青函トンネル内の事故に対応する避難マニュアルについて、在来線用から新幹線に対応したものを作成中。新幹線でも竜飛定点で避難することを想定している。同トンネルでの総合訓練を来年1、2月に計画する方針。(山崎純一)



◎函館—横浜「飛鳥Ⅱ」で、JTBが商品販売

 JTB北海道函館支店は9月8日に函館港に寄港する郵船クルーズの豪華客船「飛鳥Ⅱ」(5万142㌧)に乗船し、横浜に向かうクルーズ商品を販売している。船内での2泊を含めた3泊4日の日程で、下船後は、東京宝塚劇場での観劇や鎌倉観光を予定している。

 市港湾空港部によると、函館から乗船できる旅行商品は珍しく、今年3月に同船が寄港した際にも函館市民クルーズとして販売された。市内からの一定の需要が見込めることから企画された。同船は9月7日に小樽を出港し、8日に函館港に入り、函館出港後は10日の横浜到着まで終日航海となる。

 航海中は船内施設の利用が可能で、食事やアトラクションを楽しむことができる。下船後は横浜中華街での昼食後、東京宝塚劇場での観劇、帝国ホテルでの宿泊となる。最終日は鎌倉観光後に空路で函館に戻る。

 募集人数は30人。料金は2人1室の場合、1人24万円からで、船室タイプによって異なる。航空チケット代、函館空港から自宅までのタクシー送迎(函館、北斗、七飯限定)料金が含まれる。問い合わせは同支店(電話0138・56・1711)へ。(今井正一)


◎函館山など道内3大夜景とロープウエー割引PR

 函館山ロープウェイ(函館市元町)は17日、函館山展望台で、小樽天狗山ロープウエイ、札幌もいわ山ロープウェイとの合同企画「北海道三大夜景を楽しもう」のPRを行った。同社営業企画室の水口貴博室長は「来年の北海道新幹線開業、30年度の札幌延伸に向け、北海道の3大夜景を売り込んでいきたい」と意気込んでいる。

 同企画は、8月の1カ月間、それぞれの施設の搭乗窓口でほかの2施設の半券を提示すると、料金が1割引きになるサービス。3月にも同様の取り組みを行っている。

 17日午後5時半ごろ、天狗山の天狗様と、もいわ山のキャラクター「もーりす」が函館山展望台に登場。観光客と写真を撮ったり、ポスターを掲げたりして企画のPRに励んだ。

 記念撮影をしていた石川県金沢市の坪井かのんさん(8)は「一緒に写真を撮ってもらって楽しかった。次は新幹線で北海道に来たい」と笑顔で話していた。(金子真人)