2015年8月29日 (土) 掲載

◎道新幹線「H5系」グッズ人気 チョロQ申し込み殺到

 JR北海道が販売している北海道新幹線車両「H5系」をモチーフとしたオリジナルグッズが人気を集めている。特にH5系モデルのミニカー「チョロQ」(980円)は予想を超える注文が寄せられたため、9月1日から郵送での販売受け付けを一時見合わせるほどの盛況ぶりだ。

 同社は8月10日から、5種類のグッズを札幌—函館間の特急列車内で販売を開始。郵送での注文販売も行っている。

 同社によると、チョロQは用意した4000個に対し、25日までに車内で600個、郵送で1600個が売れたという。「販売数量が予想を大幅に上回り、今後安定した供給ができない」(同社)とし、9月から取り扱いの多い郵送販売を一時休止して車内販売に限定。メーカーに追加発注した上で、12月上旬から郵送での注文受け付けを再開する見込みだ。

 このほかでは、2種類のコースター約900個、USBメモリー約200個、懐中時計約150個を販売。同社は「順調な売れ行き」としている。(山田大輔)



◎人間ドック機能評価認定 五稜郭病院

 函館五稜郭病院(函館市五稜郭町38、老松寛院長)はこのほど、日本人間ドック学会(東京)と日本病院会(同)による「人間ドック健診施設機能評価」の認定を受けた。施設側の希望に基づき、運営体制や設備の充実度などを評価、品質保証する制度で、道南の病院として初めて認定された。道内では13カ所目。

 同制度は2004年に始まり、年間の人間ドック受診者が500人以上の病院を対象に実施。同院は数年前からドック関連の施設が入る院内の「健康管理センター」に関して、受診者のニーズに対応していこうと設備や運営の見直しを進めており、昨年7月の病院改築に合わせて、センターもあらためて整備した。

 特に受診者のプライバシーに配慮し、女性用の待合室を新たに設けたほか、保健指導室や診察室を完全個室化に改めた。検査室では周囲に検査値などが分からないよう工夫した。これらの取り組みを踏まえて昨年8月に申請し、計104項目の審査を経て6月に認定された。

 審査の講評では、受診者の満足と安心に努めている点や受診しやすい仕組みづくりに取り組んでいる点、さらに保健師5人が人間ドック情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)を取得し、受診者に適切な指導を行っている点などが評価された。

 健康管理センター長を務める森裕二副院長は「スタートに立ったという意識。さらに質の向上に努めていきたい」と力を込め、老松院長も「市民に信頼される施設でありたい」と話している。(鈴木 潤)



◎一般会計26億円黒字 函館市14年度決算

 函館市は2014年度の各会計決算をまとめた。一般会計は前年度より約11億6000万円多い26億7901万円の黒字で、過去最高となった。特別会計は国民健康保険事業、自転車競走事業(市営競輪)の2会計、企業会計では病院事業で赤字となったが、全会計連結決算は62億4273万円の黒字となった。

 一般会計の歳入は前年度比2・4%増の1375億9270万円、歳出は同1・6%増の1348億5149万円で、基金を取り崩すことなく黒字を確保した。

 主な歳入の内訳は市税が同9220万円増の325億8636万円。地方交付税は同1億127万円減の357億9840万円で、歳入全体では当初見込みを約9億9000万円を上回った。自主財源の割合は34・6%で、前年度比0・3ポイント減少した。

 歳出では、人件費は同2億441万円増の179億9161万円。扶助費は同2億2085万円増の391億7253万円で、生活保護費は6369万円減少したが、障害者自立支援給付費などが増加した。歳出全体では、経費節減に伴う不用額の発生などで16億8600万円の抑制につながった。

 特別会計(9会計)では2491万円の黒字。自転車競走事業は5億2060万円の赤字だが、単年度では5566万円の黒字で赤字幅を圧縮した。国保会計は単年度で2億705万円の赤字に転じ、累積赤字額は3億3869万円となった。企業会計全体では36億3526万円の黒字。病院事業会計でドクターヘリの運航に向けた市立函館病院の改築工事が患者数の減少に影響したため、9億438万円の赤字となった。

 財政健全化法における各公表指標では、実質赤字比率、連結実質赤字比率は黒字決算のため数値はない。標準財政規模に対する借金の割合を示す実質公債費比率は前年度より0・8ポイント改善となる7・9%で早期健全化基準の25%を下回る。将来負担比率も3・7ポイント改善し、73・3%だった。資金不足比率は赤字の病院事業会計で5・3%となった。

 市財政課は財政の見通しについて「函館アリーナ建設など大型事業は終わったが、国勢調査に伴う人口減少や今後の消費増税の影響があり、見通しは厳しい」としている。(今井正一)


◎津軽地方にエリア拡大 「みなみ北海道スタンプラリー」スタート

 道南18市町の行政や観光団体などでつくるみなみ北海道観光推進協議会は29日に、18市町と青森県津軽地方の10市町村を周遊する「みなみ北海道スタンプラリー2015」を開始する。北海道新幹線開業を来年に控え、青函広域の連携を深めるため、初めて青森を周遊エリアに加えた。同協議会は「スタンプラリーを機会に、多くの人に青函地域に興味を持ってもらいたい」と参加を呼び掛けている。

 2010年から毎年この時期に開催。今年は同協議会と交流事業を行っている津軽地域観光団体事務局連絡会議の協力のもと、周遊エリアの拡大が叶った。昨年は道南18市町を対象に、2013通の応募が寄せられた。

 道内は計6エリアに分けられ、スタンプ数に応じて海産物やお菓子など各市町の特産品がプレゼントされる。3エリア以上から応募可能で、さらに奥尻町を達成した場合は特別賞として、5400円相当の奥尻特産品が抽選で10人に当たる。

 津軽エリアは弘前市、藤崎町、西目屋村、田舎館村、岩木山、黒石市、平川市、大鰐町、大館市、小坂町。地酒やリンゴを使った特産品が抽選で20人にプレゼントされる予定で、道南3エリア以上と津軽エリア内1カ所でスタンプを押せば応募できる。

 来年2月末まで実施。スタンプと応募用紙は、対象エリアの道の駅や宿泊施設などで配布する。問い合わせは同協議会(電話0138・86・7033)へ。(蝦名達也)