2015年9月28日 (月) 掲載

◎民謡・民舞北海道道南連合大会で佐々木さんが優勝

 日本民謡協会北海道道南連合会などが主催する「民謡・民舞北海道道南連合大会」が27日、市民会館で開かれた。道内各地から約140人が出場。各部門の優勝者で競う協会賞争奪戦では「道南口説節」を熱唱した佐々木小百合さん(函館基歌津会)が総合優勝を果たした。

 民謡は15歳から78歳以上の年齢別で7部門と、小学生1、2、3年と4、5、6年生の部、中学校の部の計10部門が行われた。このうち、15歳以上が参加した計7部門の優勝者による協会賞争奪戦で頂点に立った佐々木さんは、来年東京の両国国技館で開かれる全国大会、内閣総理大臣賞争奪戦への出場権を獲得した。

 この日は出場者で日本民謡協会音頭を合唱して開幕。練習の成果を発揮しようと、江差追分や南茅部鱈釣り口説など、気持ちを込めながら声を張り上げた。また、歴代の全国大会優勝経験者がゲストとして歌声を披露したほか、函館民舞会などなどの賛助出演も行われ、会場は大いに盛り上がった。(蝦名達也)

 各部門の優勝者は次の通り(敬称略)

 ◇民謡▽高年3部=杉浦幸雄(函館山村会)

 ▽高年2部=岡田光義(函館基光会)

 ▽高年1部=白浜隆司(室蘭岩城会)

 ▽中年部=竹田末子(函館悦山会)

 ▽壮年部=渡辺久子(函館悦山会)

 ▽成年部=佐々木小百合(函館基歌津会)

 ▽青年部=渡辺菜々子(函館悦山会)

 ▽小学生123年生の部=野島伶美(函館悦山会)

 ▽小学生456年生の部=伊藤琴美(函館基歌津会)

 ▽中学生の部=小笠原茜(函館基歌津会)

 ◇民舞=若雅松能舞(函館民舞会)



◎水に映る中秋の名月

 十五夜の27日、寒冷前線が通過した影響で道南地方は正午前後にかけて雷雨に見舞われたが、夜は星空が広がり、中秋の名月が輝いた。

 函館市末広町の基坂前の道路と歩道のすき間には、昼間の通り雨でできた水たまりに月が反射。そばで咲くタンポポの根元の緑に映えていた。

 28日は今年最大の満月「スーパームーン」。函館地方気象台の予報では28日夜は日本海側を除いて星空が広がる見込みで、多くの地域で名月が楽しめそうだ。(田中陽介)



◎函館市10月1日から40、50歳の無料歯周病検診開始

 函館市は10月1日に、40、50歳の働き世代を対象とした無料歯周病検診を開始する。市内各地の69歯科医院で受診でき、現在市が実施している成人歯科健診(40歳以上対象)を仕事などでなかなか受けられない人を支援する。本年度から初めて実施し、市保健福祉部健康増進課は「積極的に利用してもらい、定期的に検診を受けるきっかけにしてほしい」としている。

 歯周病の重症化が見られやすい40、50歳の予防意識を醸成するため。検診では問診後、歯茎の健康状況や虫歯、歯石の有無などを調べる。結果は「異常なし」「要指導」「要精密検査」で区分し、希望する場合はそのまま検診を受けた医院で治療を行うことも可能だ。

 成人歯科健診は市の特定健康診査開催日に合わせ、月曜の午後1時~同3時半と水、金曜の午前9時~同11時に実施。ただ、働いている人にとって受診しづらい時間帯、曜日であることから、昨年度の受診者340人のうち、4割が60代で、40、50代はそれぞれ2割と少数を数えた。

 しかし、事業委託先の函館歯科医師会に加盟する約130医院のうち、半数を超える69医院が協力したことで、土曜日や平日の夜間でも受診できる機会が増えた。また、同課によると歯周病と糖尿病などの生活習慣病は相互に負の影響を与えるといい「今後事業所などでの周知活動も行い、今回対象でない働き世代にも検診の大切さを知ってもらいたい」とする。

希望者は申込後に郵送される受診券と歯科医院の一覧を確認し、自分で事前予約を行う。実施期間は来年3月末までだが、期間中に41、51歳になる場合は誕生日の前日までに受診する。40、50歳で成人歯科健診を受けた人は利用できない。

 問い合わせ、申し込みは同課(☎0138・32・1545)へ。(蝦名達也)


◎ジュニアドリームオーケストラが熱演

 函館市内近郊の小学1年生から高校生まででつくる「函館ジュニア・ドリーム・オーケストラ」(阿部哲治団長)の第16回定期演奏会が27日、市民会館大ホールで開かれた。友情出演の青森ジュニアオーケストラ、北美原ドリームオーケストラのメンバーらを加え、計約80人による迫力ある演奏が行われた。

 函館ジュニア・ドリーム・オーケストラは、青少年の健全育成や音楽活動の底辺拡大を目的に2000年に設立。団員は現在21人で、バイオリン体験会の開催や青森県での演奏会などにも出演している。

 この日は始めに、バイオリンの初心者教室に通う8人が「ネコとバイオリン」を披露。ステージ前に並び練習の成果を存分に発揮すると、温かい拍手が送られた。北美原ドリームオーケストラを加えた弦楽合奏では、早川正昭の「日本の四季」より「春」を演奏し、会場を盛り上げた。

 最後にはチャイコフスキーの「白鳥の湖」より5曲をフルメンバーで披露し、迫力と美しさあふれる感動的なステージを作り上げた。「春」でバイオリンソロを担当した成澤実玖さん(深堀中1年)は「とても緊張したが、練習よりも上手に演奏できた」と振り返り、同演奏会は有終の美を飾った。(蝦名達也)