2016年1月19日 (火) 掲載

◎GLAYサイン入りギター、20日から函館アリーナで展示

 昨年7月25、26日に函館アリーナ(湯川町1)のこけら落とし公演を開催した地元出身のロックバンド「GLAY」が函館市に寄贈したサイン入りギターが、20日から同アリーナで展示される。これまで市役所6階秘書課ロビーに展示していたが、公演にゆかりのある場所に戻り、多くのファンの目を楽しませる。

 ギターは公演開始前に激励に訪れた工藤寿樹市長がメンバーから受け取ったもので、公演から一夜明けた27日から市役所で展示していた。もともとアリーナに置く予定だったが、展示スペースの管理体制が不十分だったため延期し、昨年末に準備が整い移設に至った。

 秘書課ロビーには、2013年の野外ライブ後に贈られたギターを飾り、2本のギターが市役所とアリーナでそれぞれお披露目される。

 アリーナの展示スペースにはギターとともに、4人のサイン入りTシャツや色紙も並べている。また、アリーナ指定管理者の市文化・スポーツ振興財団が「GLAY」の文字が記された記念グッズを飾る棚などを用意した。

 展示期限は設けず、無料で観覧可能。市教委は「GLAYゆかりの場所、アリーナの象徴として末長くギターを展示し、多くの人に楽しんでもらいたい」としている。(蝦名達也)



◎GLAYの新幹線タイアップポスターに熱視線

 JR函館駅にはGLAYメンバー4人の写真が入った北海道新幹線開業をPRするポスターが登場し、利用者の注目を集めている。JR北海道(札幌)のプロモーション「北海道新幹線×GLAY」の第1弾で、今月下旬には同駅入口のガラス面を利用したPRも予定している。

 同社は3月26日の開業を盛り上げようと、GLAYとのタイアップポスターを作製し、JR北海道の全駅に貼り出した。メンバー写真のほか、H5系車両や開業日「3・26」の文字をデザイン。今後、列車内やGLAYの全国ツアー会場でも掲示するという。

 貼り出されたポスターをスマートフォンで撮影していた市内本通の主婦、田辺美里さん(32)は「新幹線に乗って東京のGLAYのライブを見に行きたい」と笑顔で話していた。(金子真人)



◎道南イカ漁、平成以降最低水準

 今季の道南スルメイカ漁(漁期は1月末まで)が終了し、函館市水産物地方卸売市場での生鮮取扱量が前年比34%減の2315トン(昨年6月1日~今年1月10日)となり、平成に入ってから最低の水準となることが分かった。海水温上昇などの影響で、函館近海での漁場形成が不調な年が続いており、4年連続の不漁が確実となった。

 市農林水産部によると、本年度の取扱量は2014年度(3515トン)を下回り、最低の水準を更新。平均単価は47円高い1キロ411円となり、平成に入ってからは1990年度(419円)に次ぐ高値を記録した。

 月別にみると、前年の数量を上回ったのは6月の171トン、7月の605トン、9月の333トンのみで、特に道東太平洋から南下する群れが漁獲の中心となる漁期後半の不振が目立った。同部は「イカに適応する水温帯が道東沖にあり、イカが道南に寄らなかった。水産加工業者も原料が確保できず、打撃が大きい」と肩を落とす。

 上向く兆しが出ていた昨年12月に関しても、函館市漁協(橘忠克組合長)は「しけの影響で操業日数が減り、津軽海峡に漁場も形成されず、ダブルパンチだった。今季は燃油代が低下したので、例年並みの漁獲があれば、漁業者の収入増につながったのに…」と残念がる。

 道総研函館水試(金森浩一場長)の澤村正幸研究主査は「漁期前半(北上期)は沖合の水温が高く、太平洋側の群れが沖を通って道東方面に直接回遊してしまった。後半(南下期)は釧路沖に高水温の海域が長く存在したため、イカがその海域にとどまり、道南への南下が遅れ、漁期が短縮した」と指摘。

 「今のところ資源量は大きく減ってはいないが、函館近海での漁場形成がうまくいかない年が続いている」と話している。(山崎大和)


◎函館空港駐車場 30分無料、長期割引も

 全国17空港の駐車場を運営する空港環境整備協会(東京)は18日、函館空港の駐車場料金の改定を発表した。2月から全ての車種で30分以内の料金を無料とするほか、長期割引などを導入して利用者の利便性向上を図る。

 普通車の新料金は30分無料(現行150円)で、以降2時間まで30分ごとに100円ずつ加算。90分利用した時の料金は200円で、現在から100円安くなる。同協会は「サービス向上を目指し、送迎や買い物などで空港を訪れる市民の負担を軽減した」とする。

 1日の上限料金は、普通車がこれまでと変わらず800円。大型車は2400円で、現行から1600円割り引く。

 新たに始める長期割引は、72時間を超えて駐車する利用者が対象。1日あたりの料金で普通車が100円、大型車が300円それぞれ安くなる。

 同空港は791台の駐車スペースを保有。同協会は釧路空港でも、同様のサービスを2月から始める。(山田大輔)