2016年1月31日 (日) 掲載

◎H5系関連グッズ続々

 北海道新幹線開業まで残すところ55日。JR函館駅の土産店などには新幹線車両「H5系」をモチーフとした商品が続々と登場している。駅弁をはじめ玩具、菓子など多様なグッズが並び、店内にはひと足早く開業ムードが漂っている。

 13日にオープンした「北海道四季彩館JR函館店」では、関連グッズ約70種類を販売。ラインナップは前年同期の7倍に増えた。人気商品は、H5系をデザインした子ども用靴下「鉄下(てつした)」(432~540円、以下全て税込み)や、マグネット玩具の「ぴったんこ超特急H5系」(1080円)。子どもや孫への土産として買い求める観光客が多いという。

 菓子も好評で、十勝産小豆を使用し、表面にH5系の先頭車両のイラストを焼き入れた「北海道新幹線どら焼き」(135円)などが売れ筋だ。荒木佑介店長代理は「ニーズを見ながら、今後もアイテムをどんどん増やしていく」と話す。同店の関連グッズの売り上げは昨年のピーク時で月約200万円。今年は、前年の2倍を見込んでいる。

 一方、「駅弁の函館みかどJR函館店」で話題を集めているのは、H5系をあしらった容器に、道産食材にこだわったグルメを詰めた「北斗七星」。食べた後も弁当箱として使えることから、家族連れらに大人気だという。

 昨年5月に発売した「箱舘新景」に続く開業記念弁当第2弾として、今月7日に売り出した。米は北斗産の「ななつぼし」を使用。はこだて和牛しぐれ煮やイクラしょうゆ漬け、サケのたたきなど約10種類の品目が彩り豊かに並ぶ。

 1個1300円。太田真美店長は「3月26日には第3弾の弁当を発売する。駅弁を通して開業を盛り上げたい」と意気込んでいる。(山田大輔)



駅正面にもGLAY 新しい広告お披露目

 3月26日の北海道新幹線開業を盛り上げようと、JR北海道函館支社は30日、函館駅正面に地元出身ロックバンド・GLAYをあしらった広告を掲示した。縦2・91メートル、横7メートルの大きさで、市民や観光客の目を楽しませている。

 JR北とGLAYがタイアップしたプロモーションの一環で、2014年に貼った実物大新幹線のラッピングを剥がして掲出。今月15日に駅構内に貼りだしたポスターと同様に、メンバー4人やH5系車両、開業日「3・26」を表記した。

 この日午後に貼り付け作業が行われ、ファンらが見守った。福岡市から新婚旅行で訪れた森山勇樹さん(26)、奈緒美さん(26)夫妻は大のGLAYファン。「福岡に帰る前にいいものが見られて良かった。函館アリーナや新幹線にGLAYが携わっているのがうれしい」と声をそろえていた。(千葉卓陽)



◎金婚式や音楽会など企画 1日から江差・北前のひな語り

 【江差】全国から寄贈を受けたひな人形を町内各所に飾る「第5回江差・北前のひな語り」(実行委、江差町歴まち商店街協同組合、町共催)が2月1日から始まる。昨年初企画で好評だった、結婚50周年を祝う「金婚式」(3月3日)をはじめ、着付け教室や音楽会などさまざまな催しを繰り広げる。4月3日まで。

 冬場の景観美と体験型観光を推進しようと、桧山振興局や地元の観光・商工関係機関などが協力体制を組んだ。例年、各地の寄贈者らが愛着ある人形の様子を見に来町するなど、「愛らしいおひな様を通じた人々の交流が年々深まっている。今年も大勢で楽しみたい」と実行委関係者。

 姥神大神宮近くの「カフェ&スイーツ 壱番蔵」(姥神町)では、高さ約6メートル×幅10メートルの足場を組んだ。見学は無料。店内で販売する人気のケーキとコーヒーを味わいながら豪華な飾りを楽しめる。2月は1~3日と17、24日は休み。

 姥神大神宮で31日午後2時から神楽や餅つき囃子などの「前日祭イベント」を行う。展示会場マップは、江差歴まち組合のホームページからダウンロードできる。

 問い合わせは実行委事務局の江差商工会(☎0139・52・0531)へ。(田中陽介)


◎知事、H5系試乗「乗り心地なめらか」

 高橋はるみ知事らが30日、3月26日に開業する北海道新幹線の関係者向け試乗会に参加した。新幹線車両「H5系」に乗車して新函館北斗―木古内間(35・5キロ)を1往復し、最高時速260キロの乗り心地を確かめるとともに、今後の経済効果への期待を膨らませた。

 この日は、自民党の前田一男衆院議員や川尻秀之道議らも参加。高橋知事らを乗せたH5系は、新函館北斗駅を午後1時20分に出発。好天に恵まれたため、29日の試乗会に続いて同区間を最高速度260キロで疾走し、13分で木古内駅に到着した。その後、同駅を同2時5分に再び出発し、新函館北斗駅に戻った。

 試乗を終えた高橋知事は報道陣の取材に応じ「スピードがあるにもかかわらずなめらかな乗り心地。函館山や津軽海峡をはじめ、とてもきれいな雪景色を堪能できた」と感想を語った。また、関係者の案内役として乗車したJR北海道の島田修社長は「新幹線開業を実感してもらえたと思う。

あと56日、最後の詰めの準備をしっかり行い、無事に開業させたい」と述べた。

 試乗会は2月15日まで計22回実施。一般向けは同13、14日に行われる。(山田大輔)