2016年1月7日 (木) 掲載

◎雪に苦戦 熱戦開幕、函新杯アイスホッケー

 第19回函館新聞社杯アイスホッケー大会(函館新聞社主催、函館アイスホッケー協会主管)は6日、函館市民スケート場(金堀町10、函館競輪場内)で開幕した。昨年と同じ7チームが出場し、29日までのリーグ戦で頂点を争う。

 開会式で、函館新聞社販売事業局の佐藤純部長が大会運営関係者に感謝の言葉を述べるとともに、「大会連覇中のチームも他のチームもけがの無いよう全力で戦って盛り上げてください」とあいさつし、今季の活躍を願った。

 開幕戦は昨年優勝のアイスクラッシャー対同7位の土現フェニックスが対戦。降り積もる雪に苦戦しながらも熱戦を繰り広げ、5―0でアイスクラッシャーが初勝利を挙げた。(小杉貴洋)



◎越冬メークイン 甘み抜群

 【厚沢部】厚沢部町社の山の板坂農園(板坂阡一社長)の圃場(ほじょう)で6日、越冬メークインの掘り出し作業が始まった。雪を利用した低温貯蔵により甘みが増し、一段とおいしくなる。選別して箱詰め後、東京の百貨店などに出荷する。

 板坂さんは食用メークインを約15ヘクタール作付け、見た目がきれいで甘くて味が濃いのが特徴。道南ブランドとして、道内外の料理人や百貨店のバイヤーから引き合いがあり、冬季商材には欠かせない存在だ。

 12月初めに専用袋に入れたメークインを土中に並べ、水分の付着を防ぐ幅1メートルのビニールを上に掛け、土で覆う。温度は凍結しないプラスに保っており、今年は約60トンを貯蔵している。

 この日は重機で丁寧に雪や土を取り除くと、専用袋の中からメークインが顔を出した。3月まで6、7回に分けて掘り出す予定。

 板坂社長は「塩煮やシチュー、コロッケにして食べると、甘みとまろやかな味が楽しめる。年々人気が高まっており、息子(峰行さん)と一緒に面積を拡大したい」と意欲的だ。(山崎大和)



◎函館 じわり注目 メディア露出増でPRに期待

 北海道新幹線開業まで80日を切り、テレビ番組や雑誌などの媒体を通じて、函館が紹介される機会がじわじわと増えている。2016年の注目ワードとして「北海道新幹線」が話題になる場面も目立つほか、今年は函館ロケ作品として3本の映画が公開予定。市観光部は「函館への注目度の高まりを感じる。メディア露出の機会を有効に活用してPRにつなげたい」と意気込んでいる。

 5日に放送されたNHKの情報番組「あさイチ」では、「冬の鉄道旅」をテーマにした特集で、新幹線開業に向けて市内企業が開発する駅弁が紹介された。この日は、民放2局の朝の情報番組でも、函館近郊の観光情報や開業に向けて盛り上がる様子が紹介された。いずれも昨年12月にロケが行われたという。

 はこだてフィルムコミッション(FC)事務局の市観光部コンベンション推進課には、市内の各スポットでの撮影方法、許可の有無などの照会が寄せられるほか、画像資料の提供機会が徐々に増えている。同課は「例年なら冬場はロケはあまり行われない時期。FCを通さない撮影もありすべてを把握しているわけではないが、体感的に露出機会は増えている」とする。

 また、昨年から旅行誌以外の雑誌媒体で函館が取り上げられる機会が多いという。医師や経営者ら高所得者層の女性を対象としたライフスタイル誌の最新号では、西部地区の街並みや老舗の名店、函館の風景などが6ページにわたり特集された。今後も大手住宅メーカーの顧客向け会員誌で、函館の情報の掲載予定がある。

 一方、今年は函館で撮影された3本の映画が公開予定。函館がメーンロケ地となり、佐藤健さん、宮崎あおいさんらが出演した「世界から猫が消えたなら」は5月14日から全国で上映。夏以降には、佐藤泰志三部作の最終章となる「オーバー・フェンス」、函館港イルミナシオン映画祭から生まれた「函館珈琲」の公開を控える。同課は「映画公開をきっかけにさらに函館に注目が集まるのではないか」とし、新幹線開業との相乗効果に期待する。(今井正一)


◎受験シーズン本格化 附属中で入学試験

 道教育大附属函館中学校(羽根田秀実校長)で6日、入学試験が行われ、小学6年生178人が緊張の面持ちで臨んだ。函館ラ・サール中学校の入試が8日、大学入試センター試験が16、17日に迫るなど、市内は受験シーズン本番を迎えた。

 定員は105人で、附属小学校から進学する児童を含めた受験生は昨年より27人増加。同校は「附属小から外部の中学校への進学者が少なかった上、外部の小学校に通う受験生が増えたため」とする。

 試験は午前8時45分にスタート。国語、社会、理科、算数の4教科のほか、作文と個人面接が課された。作文のテーマは「夢の実現」。受験生は合格を目指して一斉に鉛筆を走らせていた。

 合格発表は8日午後4時。同校正面玄関に合格者の受験番号を掲示する。(稲船優香)