2016年2月12日 (金) 掲載

◎駅前通整備方針 緑豊かで風格ある通り

 函館市南茅部地区の木直町にある崖では、高さ約20メートルの高さから落ちた雪解け水や地層から染み出た水が凍結して氷柱群となり、厳寒の冬を感じさせている。

 国道278号沿いにある崖は太平洋のすぐ近くで、幅は約40メートル。海からの冷たい風が当たり、日中もほぼ日陰になることで、厳しい寒さとなり、青白い氷は何層にもできて滝が凍りついたように見える。

 同地区では冬の風物詩となっており、例年3月中旬ごろまで続く。(山崎純一)



駅前通整備方針 緑豊かで風格ある通り

 函館駅前・大門地区の活性化につなげる函館駅前通(国道278号)の整備方針がまとまった。高さ9メートルのシンボル照明柱や、集魚灯をモチーフとした歩道照明を配置するほか、街路樹の候補には、高木3樹種を絞り込んだ。玄関口にふさわしい風格あふれるメーンストリートを創出する。

 対象区間は若松町の国道278号起点から松風町方向に400メートル。2012年度にまとめた中心市街地トータルデザイン(TD)を基に市や函館開発建設部、道警、函館都心商店街振興組合など関係者で協議を進めていた。

 シンボル照明柱は建設中の再開発ビル「キラリス函館」と棒二森屋アネックス前に1基ずつ設置。上部に行くほど広がる閉じた扇子を立てた形状で、大門の新たなゲートの役割を持たせる。歩道用照明は高さ4・5メートルの照明柱と高さ7・5メートルの路面電車用の吊架線共架柱に取り付けられ、異なる役割の柱が違和感なく連続するよう配置する。

 街路樹は落葉高木のイタヤカエデ、シナノキ、ハルニレの3樹種から整備最終年までに決定する。歩道上29カ所に植栽を予定し、緑あふれる空間を創出する。

 駅前通では昨年9月に同組合がアーケードを撤去。同11月から同開建による電線類地中化に向けた工事が始まり、本年度はキラリス前から140メートルの区間、新年度は棒二側の220メートル区間を予定。舗道のレンガ舗装を含め、照明、街路樹整備は同工事に合わせて進められる。

 市は新年度予算案に駅前通整備関係経費として、街路灯や歩道舗装などのグレードアップ分の整備費4883万円を計上。市経済部中心市街地再生担当は「緑あふれる通りを、ゆったりと楽しい気分で歩いてもらえるよう整備を進めたい」としている。(今井正一)



◎新函館北斗駅に大型アート

 3月26日に開業する北海道新幹線新函館北斗駅の2階自由通路に、日本を代表する彫刻家でデザイナーの五十嵐威暢(たけのぶ)氏=多摩美術大学名誉教授、滝川市出身=による大沼や駒ケ岳などを表現した手吹きガラスの大型パブリックアート「ムクムク 水と光と大地に捧げる詩」が飾られる。

 五十嵐氏の作品はニューヨーク近代美術館をはじめとする世界35カ所以上の公立美術館に永久保存され、道内ではJR札幌駅の「星の大時計」や滝川市にある高さ21メートルの鉄の彫刻「ニョキニョキ」などを手掛けた。

 同駅に設置されるのは、大沼・小沼や駒ケ岳、北斗市の花マリーゴールドなどを表現した5作品。端から端まで約16メートルあり、計420枚のガラスが使われる。

 JR北海道は3月19日に同駅で設置セレモニーを予定しており、五十嵐氏や高橋はるみ道知事、高谷寿峰北斗市長らが出席する。(金子真人)


◎総合型地域スポーツクラブ「ミスポはこだて」誕生

 函館市内4番目の総合型地域スポーツクラブ「ミスポはこだて」の設立総会が11日、市亀田福祉センターで開かれた。指導者資格を持つスタッフを中心に、スキーやヨガなど多岐にわたるスポーツで地域の活性化を図る。4月から本格的な活動を始める。

 総合型地域スポーツクラブは、住民が主体となり、子どもから高齢者まで気軽にスポーツを楽しめる場を提供する団体。2年の準備期間で資金を確保し、設立するのが一般的とされている。ミスポも2014年に設立準備委を立ち上げ、日本体育協会の助言やスポーツ振興くじ(toto)の助成を受けながらスポーツ教室を開き、会員を集めてきた。

 主な活動は、ヨガやエアロビクス、健康体操、キッズゴルフなどの各種教室のほか、冬には幼稚園児・小学生から一般・選手まで幅広いレベルに対応するスキー教室を展開する。塚田俊理事長は総会で「地域に貢献できるよう、できるだけ長く活動を続けたい」と意気込んだ。

 会員募集は3月1日から。登録時に入会金1000円を支払い、教室に参加する。参加料などは会員種別や教室によって異なる。函館市以外の住民も参加できる。詳細はホームページ(http://mispo.jp)を参照。問い合わせ、入会希望は事務局(☎080・5589・8325)へ。(稲船優香)