2016年2月14日 (日) 掲載

◎260キロに興奮 一足先に体感 一般試乗会

 3月26日の北海道新幹線開業を前に、JR北海道は13日、一般向けの試乗会を初めて開催した。この日の初回には沿線住民や鉄道ファンら546人が乗車し、新函館北斗―木古内間(35・5キロ)で、新幹線の乗り心地や車窓からの景色を一足先に楽しんだ。

 13日の初回は午前10時にH5系車両(10両編成)が新函館北斗駅を出発。ホームではJR北海道の職員らが手旗や横断幕を持って参加者を見送った。

 列車は最高時速260キロで走行し、12分で木古内駅に到着。江差町の有志が郷土芸能「餅つきばやし」の披露などで歓迎した。折り返して新函館北斗駅に戻った参加者は、新幹線の加速を体感し、一様に興奮した様子だった。

 家族4人で乗車した道教育大附属函館小学校5年の横山侑平君(11)=七飯町=は「とにかく速かった。4月に新幹線で仙台に行く予定なので、今度は青函トンネルを通るのが楽しみ」と笑顔で話していた。

 試乗会は14日まで計5回実施し、倍率9・4倍の抽選で選ばれた計3000人が参加する。(金子真人)



キャンドルで幻想的な夜に

 金森赤レンガ倉庫(函館市末広町14)周辺を1000個のワックスキャンドルで照らす「金森キャンドルバレンタイン」が13日から始まった。金森ホールでは約20の雑貨や飲食のブースが集まる「マルシェルマ」も開かれ、来場者は日中に買い物を楽しみ、夕暮れからキャンドルが醸し出すロマンチックな世界を満喫している。14日まで。

 キャンドルバレンタインは午後5時から同7時まで、BAYはこだて広場を中心に開かれた。風船の中にLED電球を閉じ込めて演出する「ひかりのアートバルーン」も行われ、訪れたカップルや家族連れが記念写真を撮影する姿が見られた。

 カップルで訪れた青森・弘前大学1年の鈴木祐斗さん(19)は「初めて見たが幻想的できれいでした」と笑顔を見せていた。

 金森商船の奈須川ゆかりさんは「寒い時期ではあるが、ロマンチックな世界をカップルやご家族連れに見ていただきたい」と呼びかける。14日はマルシェルマが午前11時~午後4時、ひかりのアートバルーンとキャンドルバレンタインは午後5時~同7時。入場無料。天候不順の場合は中止になることもある。(半澤孝平)



◎24店舗が「おもてなし」

 【北斗】北海道新幹線開業に合わせ、3月26~31日に新函館北斗駅西側公園で開かれる記念イベント「北斗おもてなし祭」(市主催)の出店者が決まった。「北斗・道南うまいもん屋台」と題し、2市10町の24店舗が道南の味で駅利用者をもてなす。

 会場にはプレハブの建物やテントを設け、北斗11店のほか、函館と七飯が各2店、松前、鹿部、森、八雲、長万部、厚沢部、奥尻、今金、せたなが各1店を出す。カレーやラーメン、焼きそば、シューマイ、コロッケなど各市町自慢の逸品が勢ぞろいし、40品目程度の販売を予定している。

 北斗の食の魅力を日替わりでアピールする「北斗うまいもんふるまい屋台」は、全ての日にホッキずしを提供するほか、26日がカキの浜焼き、27日がホタテ入りちゃんこ鍋、28日が和牛鉄板焼き、29日がホタテ入りちゃんこ鍋、30日がカキの浜焼き、31日が和牛鉄板焼きを振る舞い品とする。数量限定で、事前に整理券を配る。

 「北斗おもてなしステージ」の内容も決まり、26日のみ午後1時15分から、本道出身のお笑いコンビ「タカアンドトシ」のトークショーを行う。27~31日も郷土芸能披露や市内小中学校吹奏楽部の演奏など、多彩な催しを用意している。

 イベントはいずれも午前10時~午後4時。市は「駅利用者に、北斗らしさを楽しんでほしい」(総務部)としている。(山崎大和)


◎熱々の鍋、体ポカポカ 江差なべまつり開幕

 【江差】第16回冬江差美味百彩(びみひゃくさい)なべまつり(江差観光コンベンション協会主催)が13日、旧江差町生涯学習センター(本町271)で始まった。町内外の23店から自慢の鍋約30種類が集まり、町民らが熱々の鍋に舌鼓を打った。14日まで。

 開会式で同協会の打越東亜夫会長は「1人3~4杯は食べて、最後まで楽しんで」とあいさつ。会場にはくじら汁やあっさりした浜なべ、牛すじスープカレー鍋などのほか、特産品や豊富なサイドメニューも並び、開始直後から大勢の人でにぎわった。

 家族と来場した上ノ国滝沢小学校4年の中谷歩暉(いぶき)君(10)は「昨年来て気に入った『江差寒のりラーメン』をまた食べることができたし、えび汁はだしが出ていてとってもおいしい」と笑顔を見せていた。

 14日は午前11時~午後2時。江差沖揚げ音頭など郷土芸能のステージや、ジャガイモ詰め放題などが行われる。鍋は1杯250円で、4枚つづりの共通鍋券は1000円(抽選券付き)。問い合わせは同協会(☎0139・52・4815)へ。(稲船優香)