2016年3月5日 (土) 掲載

◎北斗市観光協会

 【北斗】北海道新幹線の26日開業に向け、市観光協会(佐々木博史会長)は4日、新函館北斗駅2階の観光案内所で、初の現場実践型研修を行った。19日のグランドオープンから活動する窓口スタッフ女性3人が、接客シーンを想定した実習形式で、基礎から応用までみっちり学んだ。

 3人は北斗出身の勘田眞綾さん(22)と森井はるなさん(38)、函館出身の十文字恵梨さん(28)で、2月に市観光協会臨時職員として採用された。同所は、南北海道初となる日本政府観光局(JNTO)の外国人観光案内所のカテゴリー2認定を申請している。

 ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを指導する青山プロダクション(札幌)の青山夕香社長が講師となり、観光や宿泊案内、二次交通の利用方法などについて、お客の満足を考えた接客対応を教えた。例えば、市内のきじひき高原やトラピスト修道院への行き方を尋ねられた場合、青山社長は「レンタカーやタクシー、バスなど選択肢をたくさん提示することが大切」とアドバイスした。

 十文字さんは「全国、海外から訪れるお客さまが、また北斗に来たいと思ってもらえるよう頑張りたい」と笑顔を見せていた。これまで札幌駅や新青森駅の観光案内所でも研修したほか、17日にも2回目の実践型研修を行い、本格オープンに備える。(山崎大和)



◎育児支援「ファミサポ」 利用好調

 育児支援を受けたい人と手助けできる人が登録し、会員同士で子どもの安全を守る「函館市ファミリー・サポート・センター」の利用が好調だ。1月末時点で8019件と、前年同期比で158件増加。ライフスタイルの変化に伴う共働き世帯の増加などと相まって、今後も二―ズの高まりが考えられる。

 同センターは市が市社会福祉協議会の委託事業として、1999年10月に設立。育児支援を受けたい人(依頼会員)と手助けできる人(提供会員)が登録し、保育所・幼稚園などの送迎や病気時、学校行事で保護者がいない間の預かりなどを行う。依頼と提供を兼ねる両方会員にもなれる。

 支援対象は0歳から小学6年生までで、2012年度からは市が100~300円の利用料を助成。一律30分当たり、1人200円で利用できる。

 育児支援の内訳は、保護者の買い物や病気時などの預かりが1091件、保育施設などへの送迎1036件が多かった。依頼・提供会員相互で信頼関係が築かれ、子どもを安心して預けられるといった面が同センターの特徴だ。

 2000年度末で500人ほどだった総会員数は、1月末時点で2070人と、年々同センターへの関心が高まっていることがみてとれる。

 提供会員は2カ月間ほどの養成講座を受けるほか、フォローアップ研修を通じて子どもとの接し方や救急時の対応の仕方などを習得。また、あんざいクリニック病児保育室「りんごっこ」(本通3)と連携して、同センターには医療アドバイザーを配置しており「楽しい交流会もあるので依頼・提供会員ともに安心して入会してほしい」(市子どもサービス課)としている。

 入会などの問い合わせは同センター(☎0138・23・3920)へ。(蝦名達也)



◎市観光交流センター

 【北斗】北海道新幹線新函館北斗駅に併設する市観光交流センター内に、開業日の26日、人気漫画「北斗の拳」の銅像がお目見えすることになった。同センターの新たな目玉とし、新駅を拠点とした地域活性化につなげる狙いで、一般公開は午前9時を予定している。

 市商工会、JA、漁協の青年部が中心となり「北斗」つながりで、北斗の拳の著作権を管理する「ノース・スターズ・ピクチャーズ」(東京)の協力を得てモニュメント設置が実現した。

 設置場所は、同センター1階のイベント交流促進施設。銅像は高さ1・9メートル、幅、奥行きとも70センチで、重さは約700キロ。銅像のキャラクターが何になるかは、当日まで秘密だという。一般公開に先立ち、関係者のみで除幕式を行う。

 昨年7月には、市夏まつりに北斗の拳の主要登場人物「ラオウ」の愛馬「黒王」の等身大模型の山車が登場し、市内外から訪れた多くの人の注目を集めた。(山崎大和)


◎開業記念で市電一部無料

 函館市企業局交通部は北海道新幹線の開業を記念して、26、27の両日、一部の電車を無料運行する。H5系カラーの超低床電車「らっくる号」(9602号車)など2両を利用し、両日各12往復が対象。人気の復元チンチン電車「箱館ハイカラ號」なども特別運行し、函館を訪れる観光客を歓迎する。

 無料電車は9602号車と市交通部標準塗色で運行する719号車の2両。車体側面に「祝北海道新幹線開業無料電車」と掲示して走行する。

 26日のみ、函館-新函館北斗間を運行する「はこだてライナー」の利用に対応するため、早朝午前4時台から無料市電を3運行。いずれの電停から乗車しても午前5時半までには函館駅前電停に到着し、ライナーの臨時増発便(函館発午前5時44分)にも接続可能となる。

 また、例年4月中旬に運行を開始するハイカラ號を特別運行(荒天時は運行中止)。同じくレトロな外観で人気の530号車も営業走行に投入する。運賃は通常料金。

 同部事業課は「函館駅前で行われる開業記念イベントに出掛ける際に、市民の皆さんにも市電をご利用いただきたい」としている。(今井正一)