2016年4月12日 (火) 掲載

◎夜桜見物楽しんで

 函館市はサクラの開花に向けて、市内を代表するスポットの函館公園(青柳町)と五稜郭公園(五稜郭町)で夜桜電飾の準備を進めている。本年度は24日から5月10日までの17日間で、期間中は指定場所に限り、火の使用が可能となる。  日本気象協会が6日に発表した五稜郭公園での開花予想は24日。市土木部施設管理課は「一般に開花から満開になるまで4、5日程度かかり、2週間は花を楽しめる。大型連休中は夜桜が楽しめるのでは」と期待する。

 函館公園には約420本、五稜郭公園は約1610本のソメイヨシノを中心としたサクラがある。両公園には400~450個の電飾(提灯)をつり下げ、毎日午後7時に点灯し、平日は同9時まで、土日祝日は同10時まで夜桜見物を楽しめる。函館公園のみ露店36店が営業する。

 北海道の花見に欠かせないジンギスカンなどを楽しむ場合、両公園ともにロープなどで区切られた指定場所のみ火の使用ができる。五稜郭公園は、郭外の指定エリアでは炭火の利用ができるが、郭内はガスコンロのみ。両公園ともに炭火を使用する場合は、50センチ以上の足付きのコンロが必要となる。  期間中は函館公園近くの住吉グラウンドを臨時駐車場として開放する。同課は「五稜郭公園、函館公園周辺ともに毎年混雑するので公共交通機関を利用してほしい。公園内の火の使用も決められた場所やマナーを守って楽しんでほしい」と呼び掛けている。(今井正一)



◎風切る銀輪 山頂へ一気 函館山ライドに100人

 函館山(334メートル)の山頂まで自転車で駆け上がる「函館山ライド」(函館サイクリング協会主催)が10日に開かれた。暖かな日差しに包まれた中、定員いっぱいの約100人が参加し、スポーツサイクリングを楽しんだ。

 函館山は通年自転車の走行はできないが、この日のみ特別に走行可能とした。コースは15日から冬季の通行止めが解除される函館山登山道で、スタート地点は登山道路ゲート発(4キロ)と新たに宝来町の高田屋嘉兵衛像下発(4・8キロ)を設定した。帰りは愛車とともにロープウェイに乗って下山するのも特徴的だ。

 参加者は児童から高齢者まで幅広く、東京都や札幌市などからも愛好家が集まった。開会式では金沢浩幸会長が「函館山を自転車で登れるのは本日だけ。けがのないよう楽しんで」とエールを送った。

 参加者らは春の訪れを感じながら力強くペダルを漕いでいた。初めて参加した市内の公務員、木村聡汰さん(23)は「長い登りは辛かったが、景色も良く、年に1度の機会を楽しめた」と話していた。(蝦名達也)



◎フットボールパークのクレーグラウンド、天然芝に改修へ

 函館市は、函館フットボールパーク(FP、日吉町4)の旧日吉サッカー場側のクレーグラウンドを天然芝化する。函館インターチェンジ(IC)から函館空港ICまでを結ぶ函館新外環状道路の整備に伴う同グラウンドの移転工事と合わせて実施。天然芝化の改修は来年度から行う予定で、芝グラウンドの充実による全国規模の大会誘致促進や、良好なプレー環境の提供に期待が懸かる。

 天然芝とクレーの2面を設ける旧日吉サッカー場は、1997年に供用を開始。昨年8月に新設した人工芝2面とフットサルコート3面と一体化し、名称がFPとなった。

 改修は数年かけて行い、概算事業費は約2億4000万円。本年度は同道路設備に伴う道道の拡幅工事のため、クレーを天然芝側に11メートル移転する。グラウンドの広さは68メートル×105メートルで変わらない。道道側に設置している高さ5メートルの防球フェンスを撤去し、移設後15メートルのフェンスを再び取り付けるほか、拡幅部分と重なる既存のゲートボール場をクレー反対側のテニスコート横に移設する。

 移転に合わせクレーと天然芝の間にある観覧スペースを一度撤去し、改めてコンクリート製の階段状に整備することで同規模の観覧機能を継承。また、駐車スペースに使われていた緑地が縮小することから、機能補償としてクラブハウスの両脇に駐車場を整備。縮小範囲と同等の17台分を確保する。

 天然芝化の本格的な作業は2017~18年にかけて行われる予定で、19年のシーズン開始時には供用が始まる見通し。函館サッカー協会の新山英二会長は「天然芝2面、人工芝2面を備えることで、FP1カ所で全国レベルの試合を行えるようになる。函館は全国、全道からの関心も高く、地元プレーヤーの技術向上や経済効果につながる」と期待を込める。(蝦名達也)


◎函館マラソン ランナーに勇気を、応援団募集

 函館市教委は、6月26日に開かれる「2016函館マラソン」(実行委など主催)の当日、音楽やパフォーマンスで参加ランナーを盛り上げる「オフィシャル応援団」を募集している。22日まで。

 初のフルマラソンが開催される今大会には、約8000人が参加する。応援団の公募は3年目で、昨年は宇賀の浦、凌雲の両中学校吹奏楽部や市立函館高校チアリーディング部など5団体が登録。市教委によると、参加ランナーへのアンケートでは「沿道の応援がとてもうれしいです」「一生懸命演奏する姿に、こちらも負けていられないという気持ちになりました」などといった喜びの声が多く寄せられているという。

 音楽演奏やダンス、太鼓、チアリーディング、合唱などの団体が対象。当日午前9時から午後3時まで(雨天決行)応援を行う。登録団体は市のホームページなどで紹介する。

 申し込みは市ホームページからダウンロードできる応募用紙に必要事項を記入し、市教委生涯学習文化課(〒040・8666、東雲町4の13)宛てに郵送か持参する。同課は「初めてのフルマラソン実施で参加者がとても多くなる。市民全体で応援して盛り上げ、選手を元気づけてほしい」と呼び掛けている。

 問い合わせは同課(☎0138・21・3444)へ。(蝦名達也)