2015年10月15日 (木) 掲載

◎五稜郭ガーデン、23日1店でオープン

 まちづくり五稜郭(久保一夫社長)は14日、本町9のグルメコート「五稜郭ガーデン」について、入居テナントが23日から営業開始することを明らかにした。年内には十数店舗が開店する見通しで、オープンが遅れていた施設が、いよいよ始動する。

 23日に開店するのは「地中海バル・リーガ」。道南産の魚介類を食材としたパエリアやピザ、パスタをはじめ、函館酪農公社のソフトクリームや乳製品などを提供する。運営は函館出身で、東京にスペイン料理店「スペインバル・リーガ」を構える山田大茂さん(43)。「地域貢献を果たしたい」と出店を決めたという。30日には人気アイドルグループAKB48の小嶋菜月を招いた独自のオープニングイベントを予定。

 函館市美原2の「ウインドハナレイムーン」は、同名の店舗を30日にオープン。ハンバーガーやパンケーキなどを用意し、店内にエステが体験できるコーナーも設けるという。

 ケーブルテレビ局NCVは11月上旬をめどにサテライトスタジオを設置するほか、多彩なジャンルの飲食店が順次開店し、年内に13店程度が営業開始の予定。

 同施設をめぐっては、オープンが度々延期されたことで、開業を危ぶむ声もあった。久保社長は「工事の遅れなどもあったが、出店希望者への説明が不十分で、家賃が高いイメージが先行してしまった」と見通しの甘さを認める。出店者が集まらないことで、8月には家賃の8カ月分としていた出店費用を5カ月分まで値下げ。家賃体系も固定型と売り上げ連動型の2種類を導入し、何とか始動にこぎつけた。

 久保社長は「まちの駅というコンセプトを突き詰め、家族連れに楽しんでもらうようにしたい」と意気込みを示した。営業時間は、午前10時~深夜3時(店舗によって異なる)。問い合わせはまちづくり五稜郭(☎0138・56・1110)へ。(山田大輔)



◎駒ケ岳で初冠雪

 【七飯、森】14日の道南は冬型の気圧配置の影響で気温が下がり、各地で10月下旬から11月上旬並みの気温となった。駒ケ岳(1131メートル)の山頂部分は早朝、うっすらと雪に覆われた。

 七飯町大沼の高瀬宣夫さん(67)によると、午前6時ごろ、自宅から駒ケ岳を見た際、山頂の雪を確認し、大沼湖畔に出掛け撮影したという。高瀬さんは毎年、駒ケ岳の初冠雪をカメラに収めている。雪は午前中で解けたが、高瀬さんは「大沼の雪を見ると冬を実感します」と話していた。

 森町防災交通課によると、駒ケ岳の初冠雪は昨年よりも14日早い。函館地方気象台によると、最低気温は森3・3度、北斗4・0で、今季最低となった。



◎JR、新幹線運賃設定 「空」も対抗 価格競争へ

 JR北海道が13日、来年3月26日に開業する北海道新幹線について、新函館北斗―東京間の通常料金(運賃と指定席料金)を2万2690円と設定したことに対し、航空各社は「妥当な金額」との考え方を示した。一方、同社が同区間の割引運賃を検討していることから、今後は新幹線と飛行機の価格競争にも注目が集まりそうだ。

 函館―羽田線は、航空会社3社で1日計8往復運航。片道運賃は、早期割引の最安値で1万円前後、利用前1カ月以内の購入では1万円台後半から2万円台後半となっている。

 日本航空函館支店の磯村康志支店長は、新函館北斗―東京間の料金について「想定内の金額」とした上で、「割引料金が発表された際には、内容を吟味して適切な対応をとる」とし、既存運賃の改訂を示唆した。

 全日空函館支店の坂元 洋一郎支店長は、北陸新幹線金沢―長野間の開業時に、東京と北陸間の陸路、空路で激しい料金競争が起きたことを挙げながら「前例を考えると、新幹線のダイヤと割引率の妥当性を総合的に判断した上で、料金の見直しすることになるだろう」とした。

 JR北海道は同日、新函館北斗―新青森間の料金について、通常運賃の4割引きとなる片道4350円を割引設定例として提示。新函館北斗―東京間の割引切符は「JR東日本と協議し、12月のダイヤ発表以降に概要を発表したい」としている。(山田大輔)


◎HIFがロゴ一新

 函館市元町から国際的な視野を持った人材育成や国際交流事業などに取り組む北海道国際交流センター(山崎文雄代表理事)は、10月からロゴを一新した。同センターの池田誠事務局長は「国際交流のつどい事業から36年が経過し、これまでのさまざまな取り組みが一応の達成をみる中で、さらなる変革を目指すため」と意気込みを新たにしている。

 同センターの英語の頭文字「HIF」を図案化したロゴは、これまでの小文字から大文字に変わり、緑、オレンジ、赤の3色に、黒が加わった。緑は北海道の豊かな大自然、オレンジはホストファミリーや地域の人たちの心の温かさ、赤は多くの事業に取り組む時に必要な情熱のエネルギーを表している。これらを踏襲しながら、それぞれの文字に加わった黒は、これまで培ったもの生かして、さまざまな地域課題に取り組む意志の象徴とした。

 ロゴの一新を機に、ホームページも大幅にリニューアルしたほか、フェイスブックページを立ち上げ、事業や活動の詳細をこれまで以上に分かりやすく伝えていく。池田事務局長は「ネバー・ストップ・ザ・チェンジングの精神で、世代、男女などの垣根を越えた、さらなる変革を進めていきたい」と話している。

 HIFは、宗教や文化など、世界の人々のさまざまな背景の違いに理解を深めて認め合う「多様性を共に支えあう社会づくり」をテーマに、「国際交流のつどい」をはじめ「ホームステイプログラム」など国際交流、青少年の就労支援など人材育成と自立支援、情報発信に関する多くの事業を展開している。(半澤孝平)